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レビトラとグレープフルーツ

ED治療薬のレビトラとグレープフルーツを一緒に飲むとよくない、らしいのですが、なぜでしょうか?そういえば薬局でも柑橘系の飲料で服用しないでくださいね、と注意されることもあります。薬剤を服用する際にお酒、牛乳、スポーツドリンク、緑茶、紅茶などは薬剤の種類によって効果を阻害してしまうことが知られています。今回はED薬レビトラとグレープフルーツについてお話ししていきましょう。

ED薬とは?

ED薬は勃起不全治療薬といわれ、1998年にバイアグラが販売開始、その後レビトラ、シアリスの3種類が日本で認可されています。日本でも成人男性の3分の1がED症状をもっていると言われ、その数は年々増えており、ED薬の販売数も上昇しています。勃起不全は人に相談しにくいプライベートな問題であるので他人には言わないものの、比較的メジャーな疾患です。バイアグラ、レビトラ、シアリスはどれもPDE-5酵素阻害薬と言われ、血管拡張を促す薬剤です。バイアグラ、レビトラは速効性、シアリスは長時間作用型の薬剤です。

バイアグラ:バイアグラは服用後30分~1時間で効き始め、3~6時間程度持続します。食事の影響を受けるので、なるべく空腹時に服用することが望ましいとされています。食前1時間前の服用を目安にするといいでしょう。やむを得ず食後に服用する場合は油ものを避け、食後2時間は間隔を空けるようにするようにしましょう。

レビトラ:服用後10~30分くらいで効き始め、服用後45分くらいにピークを迎えます。5~8時間程効果が持続します。バイアグラよりも食事の影響を受けにくいですがバイアグラと同様受ける可能性があります。

シアリス:服用後1~2時間くらいで効き始め、24~36時間効果が持続します。効果のピークは3~4時間です。食事の影響は3剤の中で最も受けにくく、いつでも服用が可能ですが空腹時のほうが効果が実感しやすいので空腹での服用をお勧めいたします。

すべての薬剤に共通するのが食事の影響です。普通の薬剤は食後に服用することが多いのですが、ED薬だけは食前に摂取することで吸収が高まりしっかりとした効果が実感できます。このように吸収させることにスポットが当たる薬剤のためグレープフルーツや酒などと一緒に飲んでしまうと効果が出ない、効果が半減してしまうことがあります。

グレープフルーツで飲んではいけない理由

グレープフルーツをED薬と一緒に服用してはいけない理由として、グレープフルーツの果肉に含まれるフラノクマリンは様々な薬物と相互作用を起こすことが知られています。フラノクマリンは薬物を解毒する肝臓の酵素CYP3A4の働きを阻害することが知られており、特にカルシウム拮抗剤のアムロジピンなどへの影響が有名です。ED薬のバイアグラ、レビトラ、シアリス、の成分名シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルも影響を受けます。

肝臓がうまく薬を処理できないことで想定よりも強く薬剤が効いたり、副作用も強く出ることがありますので正しい薬効が期待できない可能性が指摘されています。コップ一杯ほどのグレープフルーツで相互作用があるようですので必ず水で服用しましょう。

性行為の際にはお酒が欠かせない方も多く、ED薬をアルコールで服用してしまって効かなかったと問い合わせがあることがあります。アルコールは薬剤同様に肝臓で処理されるため効果が出にくく、アルコールの飲酒自体が神経を麻痺させるためEDの原因となりますのでお酒もほどほどに嗜みましょう。

またごくたまに牛乳と一緒に服用される方がいらっしゃいますが、牛乳は膜を張って薬剤の吸収が阻害される恐れがあるためやめたほうが賢明です。

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