ポラリス

ポラリスはアメリカに存在したPolaris Research Labs社が製造販売していたミノキシジルを有効成分とした発毛・育毛外用薬です。ポラリスにはミノキシジルの濃度や他配合成分を変更した幅広いラインナップがあります。ミノキシジルは医学的に根拠のある発毛成分ということから、日本皮膚科学会が定めたAGA治療におけるガイドラインでも強く推奨されています。現在のAGA治療はプロペシア(フィナステリド)やザガーロ・アボルブ(デュタステリド)といった5α還元酵素阻害薬の服用によりDHTの産生を抑制・脱毛を防ぎ、ミノキシジルの使用で発毛を促していく事が基本となります。

世界で最初に販売が開始されたミノキシジル外用発毛・育毛外用薬はアップジョン社(現在のファイザー社)のロゲインですが、発売年が1980年代と比較的歴史のある治療薬であることから保有していた特許が失効したことにより、今日では多くの製薬会社が同一成分・効能のジェネリック医薬品を販売しています。このポラリスもロゲインジェネリックの位置づけであり、その他にもカークランド社による「カークランド」や大正製薬による「リアップ」等があります。

リアップは1999年よりOTC医薬品として販売が開始され、ドラッグストアーや量販店で購入可能という手軽さから人気となりましたが、ミノキシジル最高用量である「リアップX5」の小売価格が7000円台と価格が高く設定されています。ユナイテッドクリニック各院(東京・神奈川・埼玉・名古屋・大阪・京都・兵庫・福岡)では同一の成分であるミノキシジルローションを半額程度で処方しており、多くの方が切り替えていらっしゃいます。「ポラリス」や「カークランド」といった海外製ミノキシジル外用薬は通常国内で市販されていませんが、個人輸入代行業者を介した通販で購入が可能です。 しかし通販で流通する医薬品は流通時の偽造品の混入といった問題も取りざたされており注意が必要です。偽造品の使用で思わぬ副作用が現れる可能性もある事から、医薬品は正規流通路を持つ医療機関での処方が安全です。

ポラリスとは

ポラリスとはミノキシジルという薬剤の頭皮に塗るタイプの外用薬です。用量は5%、7%、10%、12%、15%があり2011年より種類の多さなどから広く愛用されてきました。成分としてはポラリスNR-07について、ミノキシジルが5%、アデノシンやアゼライク酸など数十種類の成分が配合されています。2017年11月頃に製造が中止されているようです。薄毛・AGAで悩む男性は何千万人とおり、育毛剤やハゲ薬といったものは数えきれないほど存在しますが実際に効果があるものは少なく、科学的な根拠に基づいた治療が最も信用できる薄毛治療でしょう。ポラリスの主成分ミノキシジルは日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて「強く行うよう勧められる」のAランクに指定されています。またポラリスF16にはフィナステリドの成分も含まれていてミノキシジル同様Aランクの薬剤です。

ポラリスの使い方と効果について

ポラリスは一日2回、頭皮が完全に乾いた状態で1mlを塗布し指の腹で揉みこむようにして使用します。臨床試験の結果によると半年ほどで効果が現れはじめ、軽度改善、中等度改善がみられます。1年後には著明改善が増え始め、中等度改善も増えることがわかっています。ポラリスの成分ミノキシジルは血管を拡張させることで頭皮へ栄養がしっかりとどき発毛効果、毛が太くなる、色が黒くしっかり育つという効果があります。髪の毛はヘアサイクルという抜けては生えるサイクルを繰り返しています。ヘアサイクルは2~6年でしっかり育ち抜けていきます。薄毛・AGAの場合このヘアサイクルがDHTという男性ホルモンの影響で3ヵ月~1年ほどに短縮されていまいます。ヘアサイクルのうち髪の毛が育つ期間を成長期と呼び、ミノキシジルを使用することでしっかり栄養が髪の毛に届くため成長期が延長します。また、ポラリスF16にはフィナステリドが含まれていますのでDHTの産生を抑える事でヘアサイクルを正常にもどす効果もあります。

ポラリスの副作用

ポラリスは外用薬のため副作用は少なめです。主な副作用として、かゆみ4%、発赤1.4%、紅斑1.0%、フケ1.0%、皮膚炎1.0%が知られています。皮膚にでる反応はアレルギー反応のことがあります。ミノキシジルに対してアレルギーがある場合と、ポラリスに含まれるアルコールなどに反応することで体が異物とみなしてアレルギー反応が起こることがあります。元々肌が弱い方や他の塗り薬でもアレルギーが出たことがある方は注意しましょう。かゆみや発疹がひどくなると皮膚炎やふけにつながり、抜け毛の原因となることもありますので副作用が治まらない場合は一旦使用を中止し医師に相談してください。

ポラリスは販売が終了しています

ポラリスは販売が終了しており基本的に手に入りません。ミノキシジルの外用薬は大正製薬のリアップが有名ですが価格が高く継続治療がなかなか難しいのも事実です。AGA専門外来ではより安価なミノキシジルの外用薬を処方しています。また用量も5%だけでなく10%などの高容量のものも存在し、より高い効果をのぞむ場合は医師に相談しましょう。ポラリスとミノキシジルローション、リアップは有効成分は同じですので効果としても同じになります。ポラリスは販売終了していますので代わりに他のミノキシジルローション、を使用するといいでしょう。

はじめての方へ/診療の流れ
求人情報
トップへ