早漏は男性にとって、特に女性と性行為を行う男性にとって心理的な負担が非常に大きい症状と言えるでしょう。早漏は文字通り「早くイってしまう」事で、男性の中でもタブー視されている症状でもあります。男性同士であれば酒の肴に自分のED(勃起不全)のことで盛り上がれるかもしれませんが、自身の早漏について語るのはなかなか難しいことと思います。自分が早漏でなかったとしても射精のコントロールについてはあまり話題にしたくはないテーマであります。ましてや女性がいる中で早漏に関しての話題をしてしまおうものなら、女性は怒って席を立ってしまうでしょう。自分の早漏症についてではなく、友人の件であった場合は彼のプライドを傷付けてしまうことになりかねません。
早漏の英語表記はPE(Premature Ejaculation)でありますが、ED(勃起不全)と異なり我が国ではあまり一般的な表現ではないので実際にはほとんど使われていません。主に早漏または、早漏症と呼ばれています。実は早漏症については明確な医学的定義はされていません。早漏症についての研究・発表は様々で、いずれの研究も射精のコントロールが出来ないという症状は共通していますが、射精の時間に関してはバラバラで統一されていません。EDは基本的に「勃起がしづらい」という明確な症状があるため定義付けがしやすいのですが、早漏症の場合は射精自体は問題なく行われる為に疾患としての研究がEDほど進んでいないという背景があります。以前、早漏症は性交時にパートナーが満足する前に射精をしてしまう事とされていました。アメリカの泌尿器科学会の発表では「毎回、またはほぼ毎回、女性器への挿入後1分以内に射精、または挿入前に射精してしまうこと」が早漏症であると定義しています。これに対してWHO(世界保健機構)は「両方のパートナーが性的関係を楽しむために十分な射精をコントロール出来ないこと」としています。
早漏は射精をコントロールができず、女性器、いわゆる膣に挿入前に射精をしてしまう場合や、性行為を妄想してしまうだけで射精をしてしまう、これから性行為をするという雰囲気だけで興奮して射精をしてしまう事も含まれます。こういった性行為前の射精をしてしまう場合は自分自身のプライドを保てず、これが原因で女性不信やうつ症状に発展する事も考えられます。また、物理的に性行為が難しく女性の妊娠にも影響が出てしまうことも考慮しなければいけません。公にはこういった早漏による妊娠についての考察や議論はほとんどなされていませんが、現代社会で一定の影響を与えているのはほぼ確実だと考えます。日本の大学が発表した調査によると、日本人女性の希望する性行為時の挿入時間は「15分」という答えが最も多かったとあります。また、世界的コンドームメーカーであるデュレックス社の調べによると、「21分以上」挿入していて欲しいと言う答えが56%ありました。これは世の中の半数以上の女性が21分以上は挿入していて欲しいと言う結果です。「女性がオルガズムに達するには20分以上、脳と体に刺激が加わる必要がある」という説があります。このことから個人差や人種によって差はありますが、男性の考える「早漏」と女性の考える「早漏」には大きな隔たりがあると言えます。
日本人の平均挿入時間は正確に統計が行われていない為に様々な結果があります。これは日本で医学的臨床試験が行われずに様々な機関がアンケート調査を行った為で、個人の見栄が多分に含まれているものと考えられます。総合すると5分~9分が有力とされていますが、実際はもう少し短いと考えられます。オーストラリアの大学の研究結果によると男性の平均射精時間は「5分4秒」であると発表しました。最長は44分で最速は33秒とのことでした。これは500人の男性を対象に行った調査で純粋に女性器に挿入してから射精をするまでの時間を測定したものです。日本での早漏の有病率は2.5%、一般的に500万人が早漏症を発症していると言われています。しかし、EDを発症すると3人に1人がが早漏を併発すると言われており、重度から軽度の早漏を含めると500万人では到底足りない数値と言えます。また、女性が希望する挿入時間を満たせない男性を早漏とすると、有病率の上昇は男性の想像を遥かに超えるものとなります。
早漏症の診断としては以下の条件が挙げられます。
早漏の方のほとんどが心因性早漏です。早漏の原因について様々な研究が行われ近年はストレスや不安などの精神的な要因が原因であるという考え方が主流になってきました。
早漏は男性の機能に問題なく心因性のものが殆どです。男性の緊張や過度の興奮、ストレスや不安などから生じた脳内の神経伝達物質セロトニンの不足から射精の時間が速くなっていきます。こういった緊張や過度の興奮、ストレスや不安がノルアドレナリンの分泌を促進し射精を促しますが、セロトニンはこのノルアドレナリンの働きを抑制します。ノルアドレナリンの過多が早漏症を引き起こすわけですが、早漏の方はセロトニンが不足しているためノルアドレナリンを抑制できず早期に射精してしまうのです。セロトニンを増やすこと、ノルアドレナリンを抑制することが早漏治療のカギとなります。
セロトニン不足の病態が判明する以前は陰茎の皮膚過敏によるものとされており、包茎であるため、亀頭が刺激に弱いためだと言われてきました。そのため早漏のトレーニング法であるスクィーズ法やセマンズ法、リドカインの外用による一時的な感覚を低下させる治療や外科的な処置である包茎手術や亀頭増大術などをおこなってきました。
しかしスクィーズ法やセマンズ法の効果は疑問視されていますし、包茎手術では早漏症の改善が見られないことがたくさんの症例から明らかになっています。リドカインの外用も一時的なもので治療とはいえず防止法といったところでしょう。現在セロトニン不足を解消する内服薬での加療が主流となっています。
心因性の早漏症の方が殆どですが、心因性以外に疾患を抱えていて早漏となっている方がいます。
陰茎や尿道、膀胱、前立腺などの泌尿器疾患を抱えている場合です。慢性前立腺炎、慢性尿道炎などが器質性早漏症の大きな原因だと言われています。
尿道や前立腺が炎症を起こすことで、陰茎や精嚢などの機能低下により早漏症となっています。こういった方はまず原疾患の治療が最優先です。泌尿器科を受診し原因疾患の治療を優先してください。肛門疾患でも構造上隣接しているため影響を受け早漏症となることがあります。
早漏の主病態のセロトニン不足に対して2009年にジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnosn&Johnson)の製薬部門であるヤンセン製薬(Janssen Cilag Pharmaceutica)がダポキセチンを主成分とする内服の早漏治療薬を開発しました。プリリジーという商品名で販売されておりSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)と言われる薬剤でSSRIはセロトニンを放出するシナプスのセロトニントランスポーターに選択的に作用し、セロトニン再取り込みを阻害します。このことによって結果的にセロトニン濃度がある程度高く維持されるようになります。
2015年5月現在プリリジーの有効成分であるダポキセチンに次ぐ製剤は誕生しておらずダポキセチンが唯一の有効成分となります。プリリジー以外の早漏治療内服薬と称する薬剤は医師の裁量で処方しているものです。一部の文献などで報告があるためパキシル・ユリーフ・トラマールといった薬剤を早漏薬として処方する医療機関がありますが、当院ではパキシル以外の内服薬は早漏治療としてお勧めしていません。
プリリジーは6,081人を試験対象者(被験者)とする海外での大規模な臨床試験でIELT(intravaginal ejaculatory latency time:膣内挿入後から射精までの時間平均値)が有意に3~4倍延長した、と報告されています。プリリジーの早漏改善効果は用量依存性で、30mg服用群よりも60mg服用群のほうがより効果が強いことがわかっています。またプリリジーの24週間適時使用後の早漏症改善率は軽度~著名な改善を認めるものが72%見られ、適時使用することで早漏症自体の治癒が見込めることが示されました。
2,600人を対象とした別の論文ではプリリジーの服用でIELTが約3倍に延長され、52~58%で射精のコントロールができパートナーの満足度が2倍以上になった、と報告されています。
また、プリリジーを性行為の際に継続的に使っていくことでさらに射精時間が延長することが知られています。
このように大規模な臨床試験でもプリリジーは従来のカウンセリングやトレーニング法、早漏防止法、手術より有意に改善効果があることが証明されており現在では早漏治療の第一選択薬となっています。
プリリジー(ダポキセチン)以外のパキシルなど他のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)も射精を遅らせることが知られています。
パキシルはパロキセチンを主成分とするグラクソ・スミスクライン社が開発した選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、適応症はうつ病・うつ状態、パニック障害、社会性不安障害です。早漏症の適応はありませんが、射精障害の副作用があるため早漏症治療薬として適応外使用されています。プリリジー発売以前は従来の早漏薬として多くの自由診療のクリニックで処方されていました。現在はプリリジーで効果が無かった方に試してみるといった2番手の薬剤です。また、すでにジェネリックが販売されています。
海外における早漏治療効果のデータによると、パキシル20mgを服用した場合、治療開始前IELT(Intravaginal Ejaculation Latency Time:膣内挿入後から射精までの時間平均値)が平均24秒だった被験者が4週間の性交5時間前パキシル20mg服用で34秒~90秒に改善、また同様の服用方法での早漏症改善率は10?30%と報告されています。
パキシルの射精延長効果はプリリジーほどではありませんが、効果がある方がいらっしゃるのも事実です。しかし性行為5時間前に服用しなければならず、その延長効果も34秒~90秒程度です。また、効果が認められる確率も4~6人中1人です。ユナイテッドクリニック・ギガクリニック各院でもパキシル(パロキセチン)を処方しておりますが適応外治療ですので、しっかりとした早漏治療をご希望の方はプリリジーの服用をお勧めします。
プリリジーとパキシルを併用すればより強い早漏改善効果が期待できるのではないか、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかしプリリジーとパキシルは同じセロトニン作動性を持つSSRIに分類される薬剤ですので、併用することはできません。
SSRI、SNRI、3環系抗うつ薬、その他の医薬品でセロトニン作動性をもつもの(例:Lトリプトファン、トリプタン、トラマドール、リネゾリド、リチウム、セイヨウオトギリソウ)を使用中の方やその薬剤を中断後14日以内も禁忌となりますのでご注意ください。
リドスプレーは世界で最も広く使われる局所麻酔薬であるリドカインを主成分とした、陰茎にスプレーして使用する噴霧タイプの早漏治療薬です。
リドカインには液体で注射するタイプやゼリータイプといった様々なタイプがありますが、早漏治療に用いられるものではスプレータイプやクリームタイプが多く人気があります。ゼリーやクリームの場合、リドカインの濃度は5%ですがスプレーは10%になります。リドカインスプレーは数社から販売されており「プロコミルスプレー」、「スタッド1000」などがあります。
陰茎に塗布後、約10~20分程度で陰茎の感覚が低下して、その後は1時間ほど効果が持続します。ただしリドカインを単剤で使用しても陰茎が刺激でトレーニングされ射精時間が延長するようなことはなく、感覚を落とすだけの薬剤ですので性行為時毎回スプレーする必要があります。また、リドカインが吸収された後に陰茎を洗い流さないと、パートナーにもリドカインが吸収されてしまいますのでご注意ください。コンドームを使用した場合はパートナーにリドカインが接触することはありません。
論文などで明らかにされておりませんが、プリリジー・パキシルとリドスプレーは作用機序が違うため併用療法は可能です。両薬剤を併用することでIELT(Intravaginal Ejaculation Latency Time:膣内挿入後から射精までの時間平均値)の更なる改善効果が期待できます。
リドスプレーと早漏防止コンドームなど他の局所麻酔薬を含む製剤の併用はしないようにしてください。
ユリーフはシロドシンを主成分とするα受容体遮断薬で、その適応は前立腺肥大による排尿障害です。ユリーフはそう多くない文献で早漏症に効果あったという報告があるため、早漏治療薬として処方している医療機関がございますが、世界中のどの国でも早漏症に適応はありません。
ユリーフを服用した場合、20~40歳代の方の100%に副作用の逆行性射精(膀胱内に射精してしまうこと)が起こります。つまり若年層が服用した場合にこの副作用は必発で、この件に関しては販売元の第一三共製薬も注意を促しています。
逆行性射精が起きると、射精する精液量の減少が見られます。射精時の快楽度は射精する精液の量に比例することが分かっておりますので、精液量が減ると快楽度の低下が見込まれ、いわゆる「空打ち」となります。またED薬との併用は両剤とも降圧効果があり併用禁忌ではありませんが、併用注意薬となりますのでED合併の早漏の方には不向きです。早漏治療は若年層で治療を行うことも多いため、ユリーフの服用は勧められません。
ユリーフは効果が少なく、副作用が強いため早漏治療専門クリニックで処方することはありません。安易な服用は健康被害を引き起こす可能性がありますので注意してください。
「ユリーフ」は本来「前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療」の薬であり、早漏治療薬としての処方は適応外処方となります。ユリーフは早漏治療薬ではありません。そもそも、早漏の最も大きな原因は射精中枢のホルモンバランスにあり、ユリーフの持つ作用機序とは全く関連性がありません。
さらに、ユリーフは副作用として高頻度で射精障害(逆行性射精)を発症します。膀胱内に射精してしまうことで精液量が減少するため、性交満足度、射精感の低下や不妊などに繋がります。特に20~40代の男性に対しては100%の割合で発症するとみられており、発売元である第一三共製薬も、同社サイト内にて「特徴的な副作用として射精障害(逆行性射精等)が高頻度に認められています。」(『新医薬品の「使用上の注意」の解説』より抜粋)として注意を促しています。
また、同製薬から「ユリーフの射精障害及び逆行性射精については約20%が不可逆性となる」ことが公表されています。つまり5人に1人がユリーフの服用をやめても一生副作用に悩まされることになります。そのためユリーフは早漏治療薬として絶対に服用しないようしてください。
トラマールはトラマドール塩酸塩を主成分とする鎮痛剤で、その適応は疼痛を伴う各種癌、慢性疼痛などの非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疾患における鎮痛です。トラマールを早漏治療薬として処方している医療機関がございますが、世界中のどの国でも早漏症の適応はありません。
2012年に中国のTao Wu氏らがパキシルとトラマールの早漏延長効果について比較した文献が1件あり、パキシルと同程度の早漏改善効果があったと報告されています。ただしこの論文で研究の基準を満たした症例はわずか7例で、パキシルと比較するとトラマールの方が副作用も強くトラブルが多かったようです。
トラマールはモルヒネほどではありませんが、便秘や吐き気、嘔吐、眠気などの副作用が出やすい薬剤です。また、麻薬ほどではありませんが依存性があり、過度な使用は「トラマール中毒」を引き起こす可能性があります。
トラマールは効果が少なく、副作用が強いため早漏治療専門クリニックで処方することはありません。安易な服用は健康被害を引き起こす可能性がありますので注意してください。
パキシルやプリリジー等の内服薬での治療が行われる以前より、様々な方法で早漏治療が行われてきました。セマンズ法は内服薬以前のトレーニングによる早漏防止・早漏克服法のひとつです。
セマンズ法はパートナーが必要な早漏防止法です。
パートナーに手でペニスを刺激してもらい、射精直前になったら運動を止めて射精を我慢します。射精感がなくなったら再度運動を再開し、これを4~5回繰り返して我慢したのちに射精します。手の刺激に慣れてきたら、次にローションなどの潤滑液を用いてペニスをパートナーに刺激してもらい、同じように射精直前になったら手を離してもらい射精しないようにします。ローションを用いても我慢することができるようになれば、女性上位の騎乗位の態勢で女性器に挿入します。自分で動くのではなく、女性に動いてもらってペニスを刺激し、射精感が出てきたら中断、射精感がなくなったら再開、これを繰り返していくことで徐々に射精までの時間が長くなり、早漏を改善していくことができるのです。
セマンズ法は、心因性の要素が強い早漏の方には、女性との刺激になれることができるという点で効果が高いとされています。またパートナーの協力のもとで症状が改善すれば、パートナーの満足度にも繋がります。ただしパートナーの理解が得られない場合は試すことが難しい治療法です。
スクィーズ法は基本的には自分ひとりでおこなう早漏防止トレーニング法ですが、パートナーとおこなっても構いません。
自分ひとりでおこなう場合は、まずマスターベーションをおこない射精しそうになる状態までもっていき、射精しそうになる寸前で亀頭の先を押さえつけ射精を我慢します。そしてこの一連の動作を繰り返し、徐々に射精までの時間を延長させるトレーニング法です。
パートナーの協力が得られる場合は、手またはオーラルで刺激してもらい、自分ひとりでおこなうときと同様に射精寸前で刺激を止めてもらいます。パートナーに刺激してもらったほうがよりトレーニング効果が高まります。
性交を交えておこなう場合は、女性器に挿入し通常の行為をおこなって射精寸前で我慢します。これを10回程度繰り返したのち、今度は挿入せず女性上位または座位の態勢をとってパートナーにペニスを刺激してもらい外陰部にこすりつけてもらいます。射精しそうになったら止め、それを数回繰り返します。その後、騎乗位で再度女性器に挿入し、また射精しそうになったら止め、それを数回繰り返し最後に射精します。
ただしスクィーズ法は即効性のあるものではなく、またパートナーと協力して行わない場合はその効果はほとんどないとされています。
形成外科の領域においては早漏の原因を3つに大別しています。
このなかで、包茎が早漏の原因でもっとも多いと考えられています。亀頭が包皮に覆われているため、亀頭に強い刺激が加わると早漏となってしまいます。また包茎でない方でも、包皮の余りが多いと勃起時に余った包皮が動くことで陰茎の刺激が強くなり、早漏となってしまう場合があります。
包茎手術と早漏治療については多くの研究がなされていますが、手術をおこなっても早漏の治療効果がないと結論付けられています。つまり包茎手術で早漏が改善するという明確な医学的根拠はありません。
EDの方の1/3に早漏を合併することが知られております。EDの方が早漏になる原因として硬さが不足していることが原因の一つとして考えられます。陰茎は硬度が保たれていると感度が鈍くなることが知られており、逆にEDになり陰茎の硬さが不足すると感度が上がり、射精までの時間が早まります。
またEDの方は陰茎の硬さが不足するため硬さを維持しようと必要以上に激しく運動しその刺激により早漏となることが知られており、この2点がEDの方に早漏が合併する主な原因と言われておりしっかり勃起させることが重要です。
バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などのPDE5阻害薬は勃起維持を容易にするため、結果として早漏症の改善につながると考えられています。レビトラが早漏を有意に改善することが知られていますが万人に効果があるわけではありません。ED治療薬とプリリジーは併用可能ですので併用して頂くのがよいでしょう。
A 早漏の明確な定義はありませんが、性行為前に射精をしてしまったり、挿入後2分未満で射精をしてしまったり等、射精に至るまでの時間が短いことを指すのが一般的になっています。
A 内服薬と外用薬の2つに分かれますが、世界的な標準治療は内服薬であるダポキセチン(プリリジー)を用いた早漏治療です。ダポキセチンの服用で75%の方に3~4倍の持続時間延長効果が認められています。外用薬はリドカインという局部麻酔の1種で、ペニスの感度を落として射精のコントロールをしやすくする薬剤ですが内服薬と比べると効果は劣ります。ただし両剤は併用することが可能ですので、同時使用で強力な相乗効果を発揮します。当院ではプリリジーなどのダポキセチン製剤とリドスプレーをご用意しております。
A ダポキセチン服用でお腹が緩くなったり頭痛やめまいを起こすことがあります。ただしその頻度は1~10%未満と報告されており、決して頻度の高いものや重篤なものではありません。リドスプレーも大きな副作用は通常起こりませんので、安全性に問題はありません。
A 外用薬はペニスにスプレーをするので、噴霧して10分程度経過した後にシャワーで洗い流してください。洗い流さないと麻酔の成分が相手に移り相手の感度も落ちてしまう可能性があります。内服薬であるダポキセチンは飲むだけですので洗い流したりする必要もなく、簡便に使用していただけます。ダポキセチン服用の際は多めのお水で服用すると副作用が起きにくくなります。
A 内服薬のダポキセチン(プリリジー)はSSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)に分類される薬剤です。うつ病等で抗うつ薬や他のSSRIの薬を飲んでいる方は併用が出来ません。また、てんかん発作を起こす方も服用できません。上記に該当する方でもリドスプレーは問題なくご使用いただけます。
A いいえ。ありません。食事後に服用して頂いても構いません。
A はい、可能です。陰茎の硬さが不十分だと感度が上がって射精のコントロールが余計にできなくなる場合があります。早漏治療薬とED治療薬を併用する事で勃起力が増し、より強力な早漏対策が可能です。ED治療薬のなかでもバイアグラは効果が発現する時間がダポキセチンと同じ1時間程度ですので、もっとも併用がしやすくなっています。
A 内服薬であれば服用してから1時間程で効果が現れ始め、2時間から5時間ほど効果が持続します。
A はい。ただしダポキセチンでしっかり効果を出すには60mgの服用をお勧めします。60mgで効果がなかった場合でも1日に90mgまでは服用することが出来ます。またダポキセチンを複数回服用するとその効果が増強し、早漏症状が軽減されることがありますので、性行為の度に継続使用する事を推奨します。
A 高温多湿な場所は避けてください。通常の室温保存で問題ありません。冷蔵庫で保存をされる方がいらっしゃいますが、それはやめてください。冷蔵庫内は湿度が高く他の食品に触れることがありますので避けてください。もし、半分に割って使用した場合はラップなどで包んで保存してください。その場合はなるべく早くに使用してください。
A 早漏治療薬にはそう言った効果は残念ながらありません。
A ありません。胎児に対しての影響は無いので安心してください。
A いいえ。ありません。使い続けると将来的に早漏の頻度が落ち、薬に頼らなくても済むことがあります。また、常習性や耐性がつくことは報告されていないので、安心して使ってください。
A 個人の体質や体調によって効果が現れないことが稀ですがあります。しかし、早漏治療薬が全く効かなかったということは極めて少ないケースです。最初の数回は「薬を飲む」という行為に緊張をしてしまい射精のコントロールが出来ない事も要因として考えられます。1回で効果がなかった場合でもそこで諦めずに複数回は試すようにしましょう。
A ペニスの亀頭部に数回噴霧してください。ある程度時間が経ったら直接触って感触を確認してください。感覚が鈍くなっていることを確認したらシャワーなどで洗い流してください。
A お薬全般は水またはぬるま湯で服用してください。ジュースなどで飲むと効果が正しく発揮されないことが考えられます。
A 基本的には性行為前に使用をしてください。服用をしても日常生活に支障はありませんのでご自身のライフスタイルに応じてご使用をお願いします。
A 当院では1錠からお出しできますが、効き目にムラが出ることや内服薬であるダポキセチンであれば根治的な改善効果も期待できるので5~6回程度は試されることをお勧めしています。
A ご来院して頂き医師の診察の後、お薬を処方が義務付けられておりますので直接お越しください。
A 早漏治療の診察は簡単な問診にて行います。血液検査や患部の触診などはありません。ズボンを脱いでもらうこともございませんのでご安心ください。
A いいえ。必要ありません。早漏治療は自由診療なので保険証の提示は必要ありません。
A 問題なくお使い頂けます。ご希望の方には手書きの領収書をお出ししております。
A 初めての方には問診票をご記入頂いております。本人確認の為の一部個人情報と現在の健康状態を確認させて頂いております。現在服用中のお薬がある場合は「おくすり手帳」を必ずお持ちください。
A 診察時間は5分から10分ほどで終了します。各院駅近で通院しやすい場所にあるのでお気軽にお越しください。
A ユナイテッドクリニック・ギガクリニックの医師、スタッフは全て男性のみで運営しております。診察は男性医師が行い、プライバシーは守られていますのでご安心ください。
※問診票は院内でご記入頂くか、サイト内からダウンロード頂けます。