ED治療

EDとは

EDとは

ED(Erectile Dysfunction)は勃起不全や勃起障害と訳され、勃起しない状態や、勃起状態を維持できず満足に性行為を行えない状態を指します。自分の意思に反してすぐに勃起しなかったり、性行為途中で中折れしたり、性行為の満足度が低い場合でこれらの症状が3カ月以上持続するとEDと診断されます。「妻だけED」 といった場合ももちろんEDと診断されます。

現在日本の潜在的な患者数は1130万人に上るといわれており、EDは一般的な病気・疾患として認識されています。非常に身近な症状といえます。日本人のEDの有病率は加齢とともに増加し40歳前半で20%を超えます。50歳代後半で40%を超え、65歳以上では60%を超えます。70歳代では70%以上にも達します。

EDの原因

EDの原因には器質性ED、心因性ED、薬剤性ED、これらを複合した混合性のEDがあります。

若い方では心因性のEDの方が一番多いのですが年齢とともに器質性のEDや薬剤性のEDなどが増えてきます。加齢とともにEDになる割合は高くなります。
しかし近年はEDの原因は加齢だけでなく様々な原因、仕事やプライベートのストレスや不健康な生活習慣がEDの原因となっていることが知られています。糖尿病、脂質異常症、高血圧など生活習慣病になるとEDのリスクは高まります。動脈硬化の進展のため陰茎海綿体の動脈の拡がりが弱くなるためです。混合性のEDとはこれら原因が複合している場合を指します。

心因性ED

心因性EDには「現実心因性ED」と「深層心因性ED」の2つに分けられますが多いのが「現実心因性ED」です。現実心因性EDはストレスでEDになる場合で性行為の経験が少ない若い方の緊張や不安によるEDや、子作りや子育て、仕事の忙しさによるEDの事を指します。深層心因性EDは簡単に言うとトラウマです。幼児期の体験や性行為の失敗など本人が意識していない場合もあります。また精神疾患によるEDも心因性のEDです。

器質性ED

40歳ごろから急にEDを発症する方が増え始め、40代では4人の1人がEDを発症しています。器質性のEDは何らかの機能の原因があってEDとなった場合です。動脈硬化によって血流が悪くなるとEDになりますし、脳から陰茎までの神経伝達系に問題があり興奮が陰茎まで伝わらなければEDになります。また前立腺の疾患やホルモンの異常があるとEDが引き起こされます。糖尿病、脂質異常症、高血圧による動脈硬化や、アルツハイマー病や脳卒中、脊髄損傷や、骨盤内臓器の手術によるものなど神経障害によるED、前立腺肥大や前立腺がん、男性更年期障害(LOH症候群)などホルモン異常によるものが知られています。これらは原疾患の治療をおこないつつ、ED治療を行っていかないといけません。

薬剤性ED

薬剤が原因のEDも知られています。降圧剤や、抗うつ病薬、睡眠剤などで知られています。
これらは原因薬剤の中止、変更を行い必要があります。

EDの診断と程度

EDの診断

EDのセルフチェックの指標としてIIEF5日本語版というものがよく知られています。

IIEFとはInternatonal Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)の略でEDのスクリーニングや治療の効果判定に使われています。程度の差はありますが、自分が性交渉で悩みを感じるようになったら一度EDのチェックをしてもよいでしょう。以下の項目で点数をつけてみましょう。

最近6ヶ月で、あなたの状態に該当するスコア(1~5または0~5)をお選びください。

1.勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか
  • 1)非常に低い
  • 2)低い
  • 3)中くらい
  • 4)高い
  • 5)非常に高い
2.性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか
  • 0)性的刺激はなかった
  • 1)ほとんど、又はまったくならなかった。
  • 2)たまになった(半分よりかなり低い頻度)
  • 3)時々なった(半分よりかなり高い場合)
  • 4)しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)
  • 5)ほぼいつも、又はいつもなった。
3.性交の際、挿入後のどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか
  • 0)性交を試みなかった
  • 1)ほとんど、又は全く維持できなかった
  • 2)たまに維持できた(半分より低い頻度)
  • 3)時々維持できた(ほぼ半分の頻度)
  • 4)しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)
  • 5)ほぼいつも、又はいつも維持できた
4.性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれぐらい困難でしたか
  • 0)性交を試みなかった
  • 1)極めて困難だった
  • 2)とても困難だった
  • 3)困難だった
  • 4)やや困難だった
  • 5)困難ではなかった
5.性交を試みた時、どれぐらいの頻度で性交に満足できましたか
  • 0)性交を試みなかった
  • 1)ほとんど、又は全く満足できなかった
  • 2)たまに満足できた(半分より低い頻度)
  • 3)時々満足できた(ほぼ半分の頻度)
  • 4)しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度)
  • 5)ほぼいつも、又はいつも満足できた

木元康介他:日本性機能学会雑誌24(3):295-308、2009

以上です。点数の合計はいかがでしょうか。
点数の意味合いは以下のようになります。但しセルフチェックですのでEDと確定診断されたわけではありません。医療機関を受診し医師の診断を受けてください。

22-25点
EDなし
17-21点
軽度ED
12-16点
軽症~中等症ED
8-11点
中等度ED
5-7点
重症ED、1-4点ED疑い

EDの程度

日本語版EHS「勃起の硬さスケール」というEDの程度を判断するスケールが2009年には発表されています。EHS(Erection Hardness Score)というもので0~4の5段階で判定ができます。

  • グレード0 陰茎は大きくならない。
  • グレード1 陰茎は大きくなるが硬くはない。
  • グレード2 陰茎は硬いが挿入に十分なほどではない。
  • グレード3 陰茎は挿入には十分硬いが完全に硬くはない。
  • グレード4 陰茎は完全に十分硬く硬直している。

4段階の硬さがフルーツにたとえられています。(東邦大学 名誉教授 石井延久)

  • グレード1 こんにゃく
  • グレード2 みかん
  • グレード3 グレープフルーツ
  • グレード4 りんご

EDの治療法

EDの治療法

心因性EDや器質性EDの方にはED治療薬の服用が効果的であることが知られています。薬剤性のEDの方にも効果的ですが原因薬剤の中止・変更を優先すべきです。薬剤性EDが疑われた方はかかりつけの医師と相談するようにしましょう。

様々な原因でEDになりますが、医療としてED治療で最初に行うべき治療法は問診、カウンセリングの後バイアグラ(シルデナフィル)・レビトラ(バルデナフィル)・シアリス(タダラフィル)等のED治療薬を服用することです。

ED治療薬

ED治療薬についてお話しましょう。
バイアグラ・レビトラ・シアリスと3種類の薬剤があります。別のページで詳細を記していますのでそちらもご覧ください。バイアグラはすでにバイアグラジェネリックが発売されています。

ED治療薬は3剤ともPDE-5阻害薬(ホスホジエステラーゼ-5阻害薬)と呼ばれる薬剤です。陰茎海綿体で勃起に関与するPDE-5という酵素の働きを抑え、陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、血流量を増やすことによって勃起の持続を促すというものです。3剤それぞれに特徴があり、個人差がありますので御自身にあったED治療薬を見つけて頂くとよいでしょう。

ED治療薬の特長と比較

  バイアグラ レビトラ シアリス
用量 25mg,50mg,(100mg) 5mg,10mg,20mg 10mg,20mg
効果が出るまでの時間 30分~1時間 10~30分 1~2時間
効果持続時間 3~6時間 5~8時間 30~36時間
食事・アルコールの影響 受ける 受ける ほとんど受けない
特徴 処方実績No.1
スタンダードなED薬
65歳以上の20mg
服用不可
副作用が最も少ない
近年主流のED薬

*ユナイテッドクリニックではバイアグラジェネリック・シアリスでのED治療をお勧めしております。日本ではバイアグラ50mgまで承認、日本以外の多くの国では100mgまで承認。またバイアグラは2014年からバイアグラジェネリックが発売されています。効果は同じです。

(ICI療法)

ED治療薬は80%の方に効果をもたらしますがED治療薬の効果が薄い場合、無効な場合に陰茎に薬剤を注射し勃起させる方法(ICI療法)があります。ICI療法は少し高価な治療法です。注射で強制的に数時間勃起を促します。注射後性行為を行って頂きます。数時間は勃起したままになりますのでご注意ください。ユナイテッドクリニック東京(池袋・新宿・渋谷・上野・新橋)・横浜・大宮・大阪・福岡博多院ではICI療法は行っておりません。

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