デュタス

デュタスとは薄毛治療で用いられる薬剤で成分はデュタステリドといいます。成人になってからの薄毛は男性型脱毛症と呼ばれアルファベットでAGAと表記します。AGAは生え際や頭頂部、又は生え際と頭頂部の両方が薄くなる状態で生え際が薄くなるM字はげ、てっぺんが薄くなるO字はげと呼ばれており、薄毛の割合はM字はげが約4割、O字はげが約2割といわれておりM字はげのほうが多いようです。AGA治療薬フィナステリドはM字はげには効きにくいといわれ、デュタステリドのほうがM字両方のはげに効果があるといわれています。これはブロックする酵素がデュタスのほうが多いためです。AGAの頭皮には高濃度にDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンがみられます。このDHTはヘアサイクルという髪が育つ成長サイクルを阻害し、髪の毛が育ちにくくなります。DHTの生成を阻害してヘアサイクルをもとに戻すことでしっかりとした髪の毛が育つ環境を整えるのがデュタスです。デュタスの成分デュタステリドを含むAGA治療薬は国内ではザガーロ、アボルブが認可を受けていますが、成分はデュタスと同じで効果効能、副作用に関してもジェネリック薬のデュタスと同様です。

デュタスとは

デュタスは国内で承認されているザガーロやアボルブのジェネリック薬です。詳しくはイギリスのメーカーグラクソスミスクラインが製造しているアボダートのジェネリック薬品です。

製品名 デュタス(Dutas)
有効成分 デュタステリド(Dutasteride)
製造・販売・製造国 Dr’s Reddy’s Laboratories (India)
用量  0.5mg
適応 男性型脱毛症 前立腺肥大症

服用方法 通常0.5mgを1日1回経口投与する。時間はいつでもいいが毎日同じ時間帯に服用すると効果が安定します。服用忘れで別の日に2錠服用するのは止めましょう。

デュタスの効果

デュタスはヘアサイクルを改善することで脱毛を予防する薬剤です。髪の毛のヘアサイクルは成長、退行、休止を繰り返しておりこのヘアサイクルを改善する薬剤です。このうち成長期は前期、中期、後期に分かれます。

成長期:毛母細胞が最も活発に働き髪をどんどん作り出す期間で2~6年ほど続きます。髪の毛の80%~90%が成長期といわれています。目に見える髪の毛はほとんど成長期です。基本的に男性の方が短く女性の方が期間が長い傾向があります。

成長期前期:毛髪として呼べないほど細く、短い状態か、まだ頭皮内で細胞分裂が活発な時期です。毛球もまだ小さく、毛包も浅い状態でおおよそ80日ほどかけて頭皮の表面にでてきます。

成長期中期:毛髪がある程度成長した状態、毛髪自体はまだ細く、短く、成長段階の毛ですが毛根は成長してきており、毛包も深さが増し皮膚内まで伸びている時期です。

成長期後期:毛髪として完全に成長し、頭皮の表面にしっかりした毛髪が生えた状態です。毛球は大きく、毛包は深く真皮の近くに達するくらい深くなります。

退行期:毛髪の成長が弱まりはじめ脱毛の準備期にあたります。2~3週間ほどで全体の毛髪の1%にあたります。毛母細胞の活動が減り、毛球全体が角化し、色素生成が低下していきます。毛球や毛包が縮みはじめ、深くなっていた毛包が浅くなりはじめます。

休止期:毛が生え変わる準備の期間でおおよそ3~4ヵ月は毛髪は完全に停止状態となります。毛母細胞や色素細胞の活動は止まり、毛乳頭も短縮し毛包から完全に離れます。ブラッシングやシャンプーで簡単に脱毛するようになります。髪の毛は1日50~100本ほど脱毛しており、正常な状態ならば生え変わる準備が整っていきます。

AGAは生え際~頭頂部にかけて薄毛が進行していく症状で薄毛の部位に高濃度のDHTという男性ホルモンが検出され、このDHTがヘアサイクルを乱す原因で、成長期前期のまだ育ち切らない弱々しい、細く、短い、色素の薄い毛が大量に脱毛することで薄毛が進行していきます。DHTはジヒドロテストステロンとよばれる活性型の男性ホルモンで多くは毛根に存在します。DHTは男性らしさや決断力に関わる男性ホルモンであるテストステロンと毛根にある酵素である5αリダクターゼ還元酵素が反応して生成されます。この5αリダクターゼ還元酵素を阻害することでAGAの原因DHT生成を抑制する薬剤がデュタスです。

5αリダクターゼ還元酵素は2種類あり5αリダクターゼⅠ型と5αリダクターゼⅡ型です。

5αリダクターゼⅠ型:側頭部、後頭部の皮脂腺に多く存在する。皮脂腺は脂肪を含んだ油分で乾燥、水分保湿のために役立っています。Ⅰ型が多く出ている場合頭皮が脂っぽくなっています。

5αリダクターゼⅡ型:頭頂部、前頭部の毛乳頭に多く存在する。毛乳頭を司るAGAの症状と深くかかわっています。

Ⅱ型のほうがDHTを生成する量が多く、約60~70%を生み出しています。一方でⅠ型は30~40%程度といわれています。デュタスはこのうちⅠ型とⅡ型を阻害するため、髪の毛全体を包括的に治療することができ、脱毛抑制効果も強力です。デュタスの服用で今まで育ち切らずに抜けていた毛がしっかりと育つようになり、新しい毛が生え変わる循環を取り戻すことが可能です。Ⅱ型を阻害するだけのフィナステリドよりも半年間服用した場合約30%治療効果が高いことが知られています。このように両方阻害するためM字ハゲにも効果的な治療することが可能なのです。

デュタスの使用期間

デュタスは使用開始してから半年以上経過しないと目に見える効果は現れません。最初の数か月での効果として産毛が生え始めた、髪の毛のハリやコシがでてきた、抜け毛が減ってきたといった効果が出てきます。ヘアサイクルの成長期前期の状態から中期にいたると自分で効果が実感できるようになります。その後年単位の治療継続で抜けていた毛がしっかり育つようになり見かけ上”薄毛が改善した”と見なされる状態へと改善していきます。急速に脱毛しているため治療効果が早くでるといいのですが、髪の毛はヘアサイクルという2~6年の成長周期と関係があるため年単位での継続治療が望ましいです。

デュタスの副作用

デュタスはホルモンに影響を与えるため男性機能の低下が起こる可能性があります。勃起不全4.3%、性欲減退が3.9%、精液量減少が1.7%というデータも報告があります。また肝機能障害の報告もあり肌、粘膜などが黄色くなったり、痰がでるなどの副作用が出た場合一旦服用を中止し医師に相談しましょう。副作用の発現頻度が低いものに発疹、頭痛、全身倦怠感、アレルギー症状などがあります。デュタスを服用する場合は医師の診察を受け、用量、用法を相談して医師の指示のもと服用するようにしましょう。

デュタスを購入するには

デュタスは日本国内での流通がなく一般的には購入することができません。海外で購入するかインターネットで個人輸入にて購入する方法がありますが個人輸入はリスクが高く必ずしも安全ではありません。厚生労働省から個人輸入に関しては注意喚起がでており、健康被害、死亡事故なども起きています。正規の代理店をインターネット検索で見つけるのは困難で粗悪な偽物や偽造品、成分が全くことなる薬剤である可能性もあるため個人輸入での薬剤の購入はやめておきましょう。デュタスの有効成分デュタステリドはAGA治療において標準治療でAGA専門外来を受診すれば購入が可能です。クリニックで処方する薬剤に関しては流通経路が確保されており、また医師の診察をうけることでしっかりとした治療治療計画をもとに継続治療が可能です。AGA治療は医師に相談しましょう。

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