お酒を飲むと遅漏になる？

コラム

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2017.11.28

性行為の前にお酒（アルコール）を飲むという方は、とても多いのではないでしょうか？デートで食事をしてその際にアルコールも一緒に飲んだりすることはムード作りにもなりますし、緊張が取れ、リラックスすることもできます。しかし、アルコールを飲むと勃起力の低下や射精が難しくなる方は決して少なくなく、アルコールの飲み過ぎはEDの原因にもなりますし、勃起はしたものの中折れや遅漏、射精ができないなどの原因にもなります。

アルコールは性欲が増す？

アルコールは、適量ですとストレス解消やリラックス効果もあり、性欲増進にも効果があるといわれています。アルコールは体内で分泌される快感物質であるドーパミンの分泌量を増加させる作用があり、このドーパミンが脳の視床下部を活性化し、刺激を受けやすくなります。視床下部は性欲や勃起機能をつかさどる部分のため、敏感になることで性欲が増進するのです。しかし、あくまでも適量で飲み過ぎは逆効果になります。適量と言っても個人差がありますので、少量で調子がよくなったり、逆に少しの量でもEDや射精が難しくなる方もいますので注意しましょう。

アルコールと遅漏の関係性

アルコールは中枢神経を麻痺させる作用があります。自律神経の勃起を促す副交感神経や射精を促す交感神経は中枢神経の影響を受けますので、アルコールにより中枢神経が麻痺すると自律神経に指令信号の伝達が上手くいかず、射精を促す交感神経が作用できずに遅漏の原因になるのです。アルコールの飲み過ぎは、脳全体や皮膚感覚などの機能も低下するため、感覚が鈍くなってしまい、快感を得るのは難しくなります。そのため、遅漏どころか射精に至らず中折れするなんてこともあります。また、副交感神経も影響を受けますので遅漏だけではなく、EDの原因にもなり、いざという場面で勃起しない可能性が高くなりますし、中途半端な勃起になり硬さがでないなどの原因にもなります。

遅漏の改善方法

ＥＤ治療薬や早漏症治療薬があるように遅漏の治療薬もあるように思っている方も多いのではないでしょうか？残念ながら遅漏には薬のようなものは存在しません。

アルコールが原因で起こる遅漏の改善方法は、禁酒をすることが一番よいのですが、なかなか難しいものです。日常的にアルコールを飲んでいる方は完全にアルコールを絶つのではなく、休肝日を設けたりデートの3日前からアルコールを控えるようにすることなどから始めてみましょう。

アルコールを日常的に飲んでいる方は、精液や精子の量が少ないといわれています。それは、精液や精子を生成するのに必要な栄養素の亜鉛などがアルコールの分解に使われてしまっているためです。そのため、日頃から亜鉛を多く含む牡蠣やアルコールの分解を助けてくれるビタミンＢ、Ｃなどを含む緑黄色野菜や果物を食事やサプリメントなどで取るようにしましょう。

アルコールを飲んだとしても血中濃度が0.025％以下であれば普通に勃起し、射精にも影響ないといわれており、血中濃度が0.05％を超えてしまいますと、急激に勃起力が低下してしまうといわれていますので、一般的に成人男性は、ビール2杯を飲むと勃起力が低下してしまうと覚えておくとよいでしょう。

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