ブリトラとは…

コラム

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2018.06.04

ブリトラをご存知ですか？ブリトニースピアーズの愛称としては多少無理があります。「ブリトラ」でインターネットで検索をかけると「ブリーフ＆トランクス」というフォークデュオが出てきました。男性二人組の音楽ユニットで数々のヒット曲を作りながらも、ギター担当が難病：クローン病を発症し2000年末に活動を休止しました。その後、再結成を果たした2人は2015年にメジャーデビューをしています。しかしながら、当ユナイテッドクリニックとこの音楽ユニットとは関係はありませんでした。検索サイトの他の検索ワードに「ブリトラ60」という文字がヒットすると思います。これが今回紹介するブリトラになります。当院はED治療専門のクリニックですが、「ブリトラ60」という言葉は看過出来ない数値なので、そこも含めて確認をして行きます。

ED治療薬のブリトラとは

ED治療薬のブリトラはインドの製薬メーカーであるセンチュリオン・ラボラトリーズ社が製造しています。センチュリオン・ラボラトリーズ社はED治療薬のバイアグラジェネリックやシアリスジェネリックを製造しているほかに、消毒薬や漢方薬、栄養補助剤、動物向けの医薬品など幅広く製造している製薬会社です。同社はインド国内での支持は勿論のこと周辺国やヨーロッパへ輸出を行っています。ブリトラはレビトラのジェネリックで有効成分はバイエル社製造のレビトラと同じくバルデナフィルを使っています。ジェネリック医薬品という事は「効果効能は先発薬と全く同じ」になります。有効成分が同じであり、同じ病気に対する治療薬であれば当然のこと、服用後の効果の現れ方は同じという事になります。ここまでの説明ではブリトラとレビトラはメーカーが違うだけで同じ薬であると言えます。

ブリトラとレビトラの違い

前項の最後で両方は同じ薬としましたが、ブリトラとレビトラには大きな違いがあります。それは錠剤の規格です。レビトラの規格は5mg錠・10mg錠・20mg錠ですが、ブリトラは20mg錠・40mg錠・60mg錠の3パターンが存在します。ブリトラの有効成分はバルデナフィルを使っていることには間違いが無いので、レビトラの規格から大きく外れた成分量を含んでいるということになります。有効成分であるバルデナフィルはPDE5阻害薬に分類されており、その効果は血管を拡張させるものです。バイエル社の研究により開発がされており、ED治療でのバルデナフィルの1日の限界量20mgと決められています。バルデナフィルの20mg以上の過剰摂取は血管を拡張効果が過剰に出過ぎて低血圧になり卒倒してしまうこともあります。ED治療薬を使用するということはベッドが近くにある場合が多いと思います。万が一に気絶をして倒れてしまってもベッドに倒れこめば被害は少なく済みますが、シャワールームなので倒れた場合は頭を打ち付けてしまいかねません。ブリトラの40mg錠や60mg錠の安全性に関しては医学的に確認がされていないので要注意と言えます。

ブリトラ20mgは安全ですが…

ブリトラ20mgは安全ですが、これは理論上の話になります。これは日本でセンチュリオン・ラボラトリーズ社のブリトラを購入するのが困難を極める事に由来します。法律上、日本の医療機関ではブリトラの処方が原則的に出来ません。インターネットで購入することは出来ますが、それも安全性に疑いがあると厚生労働省や大手製薬会社からも注意喚起がされています。ブリトラは手に入れられなくても当院であればレビトラ（正規品）の処方が出来ています（2018年6月現在）。レビトラはバイアグラと性能が近いので、「ブリトラでなくても構わない」という方はバイアグラを試してみるのも良いかもしれません。

ヴリトラ

一文字違いですが、インドの伝承にヴリトラという名前が出てきます。ヴリトラはヒンドゥー教に語り継がれる敵役です。このヴリトラはインドの夏の象徴でもあり、灼熱の暑さを誇るインドの夏に突然の雨と雷をもたらすのがインドラこと帝釈天と言われています。ヒンドゥー教の伝承によればインドラがヴリトラを討伐したと書かれています。帝釈天の像や仏画には金剛杵と呼ばれる雷を束ねたキネを持った姿が描かれています。

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