レバチオはED治療薬として処方できる？

コラム

column

2018.04.19

ED治療をお考えでネットやスマホでいろいろ調べていると、『レバチオ』というお薬を目にしたことが方もいらっしゃると思います。レバチオの添付文書には「ホスホジエステラーゼ5阻害薬」、「シルデナフィルクエン酸塩」という言葉が記載されています。これはED薬の『バイアグラ』、『バイアグラジェネリック』の有効成分「シルデナフィルクエン酸塩」と同じであり、同様に「ホスホジエステラーゼ5阻害薬」のお薬であるからです。そうするとレバチオはED薬として購入、服用できるんじゃないか？ということになりますね。今回はレバチオはED治療薬の仲間となるのかご説明します。

レバチオはED治療薬か

レバチオの種類と効果

現在、レバチオにはレバチオ錠のフィルムコーティング錠、レバチオODフィルムの口腔内崩壊フィルム剤、レバチオ懸濁用ドライシロップのシロップ用剤の3種類があります。開発・製造販売はファイザー社となり、有効成分はシルデナフィルクエン酸塩です。そもそもレバチオは、2008年に肺動脈性肺高血圧症の治療を目的に作られたお薬になり、名前の由来はラテン語で【再び肺血管を拡張する】からです。肺動脈性肺高血圧症は様々な原因で肺動脈圧の上昇が認められる症状のことで、肺血管の狭窄が起こり、それにより肺血管抵抗が増加することで右室負荷が増大し、最終的には右心不全により死に至る進行性の希少疾患です。レバチオはホスホジエステラーゼ5（PDE5）阻害薬になります。レバチオは肺血管内のサイクリックグアノシン一リン酸（cGMP）を分解するPDE5を阻害することにより、cGMP濃度を上昇させ、細胞内カルシウム濃度が低下することで平滑筋細胞が弛緩させます。その結果として肺動脈圧及び肺血管抵抗が低下される効果があります。

同じ有効成分で違うお薬

1998年に販売されたED薬のバイアグラと開発・販売会社、有効成分が同じですが違う分野でレバチオは販売されています。医薬品の世界ではたくさんの症状に対する研究、開発が行われています。違う病気にも適応がある場合は転用・販売することも珍しいことではないようです。AGA治療の分野では有名なお薬『ザガーロ』は、もとは前立腺肥大症のお薬『アボルブ』として開発・販売されました。こちらはグラクソ・スミスクライン社からともに有効成分「デュタステリド」として販売しています。実はED薬はバイアグラ以外にも、『シアリス』が有効成分が同じ「タダラフィル」の肺動脈性高血圧症のお薬『アドシルカ』として販売（日本イーライリリー社）しています。また、「タダラフィル」は前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬の『ザルティア』としても用いられています。

レバチオはED薬としてどうか？

レバチオはED治療薬として効果があるのか？という点においてはバイアグラ同様、シルデナフィルを有効成分としているので同様の効果が期待できるでしょう。しかし、レバチオは肺動脈性高血圧症患者に対してのみ処方されるもので、ED薬として服用してみたいという動機では難しいでしょう。肺動脈性肺高血圧症患者を対象として主な副作用は、頭痛（40.7％）、消化不良（13.5％）、潮紅（13.2％）、悪心（10.5％）、下痢（10.3％）等あるそうです。肺動脈性肺高血圧症患者にとっては、あわよくばEDも改善、と気軽に考えていないかもしれません。仮に対象外の方がレバチオを購入できたとしても、1錠の価格は含有量（20mg）が少ないにも関わらず、バイアグラと同等かそれ以上してしまい、思っていた効果は出ない可能性もあります。結論としては、有効成分は同じお薬でもED薬はEDにお悩みの方向けに開発されたお薬ですので奇をてらわず、ED治療専門のクリニックにてご自身にあったお薬を処方された方が良いでしょう。当クリニックでは自由診療でお薬代のみで処方が可能です。思い悩む前にお気軽にご来院ください。

ED治療・早漏治療はユナイテッドクリニックにお任せください。

ED治療・早漏治療はユナイテッドクリニックにお任せください。ED治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリス、バイアグラジェネリック（シルデナフィル）、早漏治療薬のダポキセチン、プリリジー、リドスプレーはユナイテッドクリニック各院同価格で地域最安値で処方を行っております。関東、中部、近畿、九州、各地方にユナイテットクリニックはありますので、お近くの方はもちろん、旅先や出張などでお越しの際もご利用頂けます。また、EDの根本治療の為に必要な亜鉛やビタミンB、マカ、DHEAも取り扱いがございます。こちらも併せることで治療に有効です。