シアリスを飲むと光が眩しく感じる？

コラム

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2018.02.15

シアリスを服用すると、非常にまれですが光を眩しく感じる副作用が出ることがあります。シアリスのその他の副作用や、視覚に違和感が出る副作用についてお話ししていきます。

シアリスとは

シアリスは、イーライリリー・アンド・カンパニー社において開発されたED(勃起不全)治療薬で、ヨーロッパでは2003年から、日本では追って2007年から販売が開始されました。一番歴史が長い「バイアグラ」、硬さのしっかり出る「レビトラ」などのその他のED治療薬とはコンセプトが異なり、「副作用が少なく」、「マイルドな効果」が、「1日半近く持続」する点を大きな目玉とした治療薬です。

シアリスの副作用

そもそもシアリスが承認を受ける際の試験において、副作用の頻度は27.2%で、主なもので頭痛(11.3%)、潮紅(※顔が赤くなる症状)(5.1%)、ほてり(3.5%)、消化不良(2.3%)などがありました。その後の使用成績調査では全体の頻度が3.4%まで抑えられた結果がでており、主なもので頭痛(1.3%)、ほてり(1.0%)、潮紅(0.6%)となっています。このように見ていくとシアリス（成分名：タダラフィル）の副作用の頻度は他のものに比べ非常に少なく、性行為にED治療薬が欠かせない方にとってはとてもありがたい質の高さであることが分かります。

2013年8月には、シアリスはPDE-5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、ステンドラなどのED治療薬)としてのシェアを42%にまで拡大し、世界1位となりましたが、その理由にも納得がいきますね。

では「光が眩しく感じる」副作用はどの程度の頻度なのでしょうか。シアリスの添付文書によると以下のように記されています。

“感覚器

1%以上　　　-なし
0.2~1%未満　-霧視、眼の充血、眼の異常感
0.2%未満　　-耳鳴、視覚異常、眼痛、流涙増加、眼刺激、結膜充血、視野欠損、結膜炎、完成角結膜炎
頻度不明　　-眼瞼膨張、色覚変化、回転性眩暈、網膜静脈閉塞、非動脈炎性前部虚血性視神経症、網膜動脈閉塞 ”

以上の項目から判断すると「眼の異常感」もしくは「視覚異常」が該当しそうですが、いずれにしても頻度としては稀なものですが、これはPDE-5阻害薬の副作用としてバイアグラ、レビトラなどでも報告があり、この種の副作用としては比較的起こりやすいとも言えます。

シアリスを飲んで眩しく感じたら

シアリスを飲んで光が眩しく感じたり色覚に異常が出た場合でも、通常の副作用と同様に血中濃度が下がるにつれ症状がなくなることが一般的です。車や自転車の運転などは念のため避けていただいた方がよいですが、あまり心配し過ぎる必要もありません。

症状が２～3日続くようであれば服用を中断し、処方を受けたクリニックや眼科などの専門の医療機関にご相談ください。

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