早漏治療の第一選択薬「ダポキセチン」

コラム

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2018.10.31

早漏治療薬の中で最も有名と言えるのが「プリリジー」ですが、その正体はダポキセチン製剤です。有効成分のダポキセチンはSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）に分類されます。射精とは、脳内でノルアドレナリンが増えることにより生じるのですが、このノルアドレナリンは緊張や不安を感じると分泌が活発になってしまいます。通常なら、セロトニンがノルアドレナリンを抑制するので、ノルアドレナリンの暴走を制御していますが、脳内のセロトニンが不足しているとノルアドレナリンの増加が早まってしまいます。つまり、射精自体も早まり「早漏」となってしまうのです。そのため、SSRIであるダポキセチンを服用すると、神経終末でのセロトニンの再取り込みを阻害し、脳内のセロトニンが増加するので、ノルアドレナリンの増加速度を抑えることができます。その結果、射精までの時間を延長することができるのです。

ダポキセチンの効果・効能

射精までの時間が約3～4倍ほど延長

ダポキセチンは早漏治療効果が高く、約75％の方に効果があります。これは、従来まで早漏治療薬とされていたパロキセチン（パキシル）は約16％の方にしか効果がないので、その差は歴然です。また、ダポキセチンを服用すると射精までの時間が約3～4倍に延長するのに対し、パロキセチンは平均34～90秒ほど延長される程度にとどまります。そのため、ダポキセチンが現在の早漏治療の標準処方となっています。また、パートナーの満足度も2倍になるほか、感度が落ちることはないので、早漏治療薬の第一選択薬となっています。継続服用により、射精までの時間もだんだんと延びていくので早漏症自体も改善していくとされています。しかしながら、パロキセチンが選択肢から完全に除外されるわけではなく、中にはパロキセチンが適合する方もいらっしゃるのも事実です。

ダポキセチンの副作用

安全性が高い

ダポキセチンは大規模臨床試験もクリアしているため高い安全性が認められていて、重篤な副作用は報告されていません。また、副作用の頻度も1～10％と低いです。主な副作用は、めまい、頭痛、ふらつき、睡眠障害、嘔吐、眠気、下痢、疲労感、のどの渇きです。

ダポキセチンの飲み方・服用方法

性行為の1～3時間前に服用

ダポキセチンは短時間作用型のSSRIなので、性行為の1～3時間前に服用すると効果が得られます。効果持続時間は4～5時間です。ダポキセチンは30mg錠と60mg錠があり、効果が不十分な場合は1日2回まで服用できるので、60mg錠＋30mg錠の90mgまで服用可能です。一般的な方には60mg錠からの処方がスタンダードです。また、食事の影響は受けないので食前・食後を問わず服用できます。

ダポキセチンの服用できない方・禁忌・併用禁忌薬

他のSSRIとは併用できません

ダポキセチンは女性の方や、18歳未満の方は服用できません。男性であっても、心臓に疾患のある方や、腎障害、肝障害のある方は服用できません。また、併用禁忌薬として抗うつ剤（SSRI等）、睡眠薬、鎮痛剤、抗真菌薬（水虫治療薬）がありますので、服用中の方はダポキセチンを処方できません。

ダポキセチンは医療機関で

個人輸入や通販サイトは利用しない

ダポキセチン製剤をはじめとする早漏治療薬は、早漏という人に言いにくい症状のため専門のクリニックに通うことをためらい、こっそりと通販サイトで買っているという方も多いでしょう。しかし、通販サイトは「個人輸入代行」という業態でのみ合法ですが、実際には違法な業態で薬を仕入れ、販売している悪質な業者で蔓延しています。さらに、そういった悪質な業者が仕入れる薬の多くは偽造品や粗悪品です。そうした事実を知らずに安易に通販サイトを利用すると、偽造品や粗悪品の服用により、大変な健康被害を被る危険性があります。かといって、個人輸入は、現地に赴くコストと労力が必要ですし、なかなか実行できる方は少ないはずです。一番確実に本物の早漏治療薬を手に入れる方法は医療機関にかかることです。ユナイテッドクリニックは保健所認可の正規のクリニックですので、偽造品や粗悪品をお出しすることはありません。

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