甘党におすすめ！ルセフィでダイエット

コラム

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2018.10.31

ルセフィは大正製薬から2014年に発売されました。ルセフィの有効成分はルセオグリフロジンで、本来はⅡ型糖尿病の治療薬とされる選択的SGLT2阻害薬となります。服用中、体重減少効果が見られることから、当院ではダイエット補助剤として処方しています。またダイエット目的で使用する場合には保険の適用外になります。

ルセフィの効果・効能

ルセフィの作用機序

ルセフィが働きかけるSGLTは細胞表面にある膜たんぱく質のことで、ブドウ糖を細胞内へ吸収させる働きがあります。SGLTには働く部位によって2タイプに分かれますが、ルセフィが働きかけるSGLT2は腎臓の近位尿細管にあります。通常ならSGLT2の働きにより、近位尿細管でブドウ糖が再吸収されるのですが、ルセフィを服用すると選択的に阻害されるので、糖分が尿中に排出されることになります。余分なブドウ糖が体外に排出されるため、その分のカロリーカットが見込めるので体重が減少するのです。また、血糖値を下げるインスリンとは無関係に作用するため、重度の低血糖症になるリスクは低いとされています。やせ型の人に処方すると低血糖症のリスクは高まりますが、肥満体系の人であれば、効果的に体重減少が図れるでしょう。また体重減少を目的とした服用の場合に、約24週間の継続服用で効果があまりでなくなってしまうので、その際には服用をやめることがおすすめです。

ルセフィの飲み方・服用方法

服用のタイミングは朝食前か朝食後

ルセフィは1日1回、2.5mg錠または5mg錠を服用します。服用のタイミングは、朝食前か朝食後です。ルセフィの副作用として尿が出やすくなることがあり、昼以降に服用すると深夜にトイレに起きてしまう可能性があるためです。アルコールを併用すると低血糖の症状が出やすくなるので注意しましょう。また、激しい運動も低血糖のリスクを高める可能性があるので控えることをおすすめします。万が一飲み忘れたとしても、2回分を一度に服用するのは危険ですので、特に高齢者の場合は気を付けましょう。口渇や頻尿の副作用が出やすいので、なるべく水分をとるように心がけてください。その際に、血糖値が上昇してしまうので、糖分が含まれた甘い飲み物ではなく水かお茶がおすすめです。医師の指示に従い、用法・容量はきちんと守りましょう。

ルセフィの副作用

副作用は頻尿・低血糖症

ルセフィの副作用で重篤なものは、低血糖、脱水、ケトアシドーシス、腎盂腎炎、敗血症ですが、頻度は極めて少ないです。その他の副作用として、頻尿、口渇、膀胱炎などの尿路感染症、性器や陰部のかゆみ（特に女性）、腎機能の異常、血中ケトン体増加、便秘が挙げられます。便秘の副作用が現れた際には、お通じをよくする整腸剤を合わせて服用するといいでしょう。

ルセフィの禁忌・服用できない方

以下の方は服用できません

Ⅰ型糖尿病を患っている方には処方できません。重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡を患っている方は服用できません。ルセフィでアレルギー症状が出たことがある方、手術前後の方、重篤な外傷のある方、重症感染症の方は服用できません。また、中等度以上の腎機能障害のある方には処方できません。

ルセフィで痩せるためには

薬だけで痩せるのは理想だけど…

24週間に及ぶルセフィの服用で、元々肥満の程度が大きい人で10kg以上も痩せたと報告されました。しかしながら、ルセフィは平均して2kg以上の体重減少が見られますが、肥満の解消は生活習慣を見直すことが不可欠です。食事において野菜を多めにし、脂質を控え、ランニングやジョギングなどの適度な有酸素運動をすれば、するすると体重は落ちていくでしょう。そうした正しい生活習慣に合わせてルセフィを使用すると、さらに体重減少効果が見込めます。健康的な体を手に入れるためにも、ダイエット補助剤であるルセフィを服用するのはいかがでしょうか。