妊活中になる「タイミングED」

コラム

column

2018.10.23

「妊活中なのですが、妻にせかされるとダメなんです…」

そう言って、当院に相談される患者様が最近増えています。妊活のプレッシャーが重荷になって勃たなくなることはよくわかります。しかし、女性である奥様にはなかなか理解しがたい現象かもしれません。だからこそ「どうして？！」と怒りを買いやすいのですが、男性側も説明しにくいため、なかなか溝が埋まりません。

妊活からEDに？

男性はナイーブなので影響されやすい

近年、しばしば「晩婚化」が話題となっています。実際に、2017年の女性の平均初婚年齢は、「29.4歳」であると報告されており、20年間で3歳以上も上昇しています。男性に至っては31.1歳です。しかし、男性の精子の老化は35歳からと言われているのに対し、女性の妊娠力の低下は33歳から始まるとされており、平均初婚年齢を見たときに女性の方が妊娠が難しくなっているのが現状です。妊娠に要する平均期間は、30歳前後だと6ヶ月を超えてきます。そうした背景を受け、「妊活」や「不妊治療」が世間の注目を浴びるようになりました。「妊活」とは、妊娠についての正しい知識を知り、妊娠力を高めるために生活習慣を見直したり、体質改善したりしながら、パートナーと協力をして子作りをする活動のことを言います。しかしながら、男性側の問題として、妊活に付随して起こるEDがあります。それが、「タイミングED」です。

「タイミングED」とは

男性はプレッシャーを感じてしまう

30代前半の女性が避妊をせずに、月経周期の中で妊娠する確率は20％程度と言われています。排卵日前後が最も妊娠しやすいため、排卵日近辺の5日間ほどは1回1回のセックスが重要になってきます。そうした中で、妻から「この日は必ず子作りするから！」と言われると、夫はセックスのタイミングを決められてしまったことに義務的なものを感じてしまい、勃起できなくなります。これが「タイミングED」です。通常、セックスはその時の情に任せて自然発生的にするものですが、妊活となるとそう悠長には構えていられないもの。このことは頭では理解していても、なかなか気持ちはついてこないのです。そのためいつしかセックスが、快楽を得たり愛情を確認したりする行為から、ただただ苦痛な行為へと変わっていってしまいます。夫は、妻が食卓に精力食材を並べ、排卵日が近づくと意気込んでいる様子を見て、「もし勃たなかったらどうしよう…」「射精しなければ…」と気負ってしまい、心因性のED「タイミングED」になってしまうのです。最悪な場合には、ただ快楽のためだけの何のストレスもないセックスを求め、妊活中にも関わらず浮気をしてしまう男性もいるようです。その結果、他の女性には勃起するのに、妻にだけは勃たないという「妻だけED」の悲劇が起こります。

「タイミングED」になってしまったら

頼みの綱はED治療薬

タイミングEDは、いわゆる心因性のEDに該当します。EDと聞くと、多くの男性は肉体的問題の方を想像されるかもしれませんが、20代～30代の若年男性ですと心因性のEDは非常に多いと言われています。ED治療薬は心因性のEDにも効きます。「バイアグラ（ED治療薬）を飲んだから大丈夫」と安心することでリラックスし、勃起しやすくなるのです。もちろん、ED治療薬自体の効果も勃起を確実にサポートしてくれます。ED治療薬には個性がありますので、ED専門のクリニックにかかり、ご自身に合ったものを処方してもらうのがおすすめです。

ED治療薬は医療機関で

個人輸入や通販は危険

ED治療薬は個人輸入や通販で購入する、という方は実際に多くいらっしゃいます。しかしながら、悪質な業者が卸しているED治療薬は6割が偽造品や粗悪品と言われており、その製造環境も非常に劣悪で、同じ場所で作られている違法ドラッグが混入する危険さえあります。そうした背景を知らずに「安いから」「楽だから」と安易に購入した結果、重篤な健康被害を起こし、海外では死亡したケースも存在するほどです。安全・安心を求めるのならば、医療機関で医師の診察のもと処方してもらうのが確実です。

ED治療・早漏治療はユナイテッドクリニックにお任せください。

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