バイアグラと青

コラム

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2018.06.26

バイアグラといえば勃起不全改善薬・ED薬として世界一有名な薬です。バイアグラという単語が有名すぎるため使用したことがない方はどういう形や色をしているのか？知らない方が多い事でしょう。バイアグラは青いひし形の薬剤です。またバイアグラを服用すると物が青く見える青視症の副作用も報告があります。今回はバイアグラと青についてお話していきましょう。

バイアグラと勃起について

バイアグラは簡単に言うと陰茎の血管を拡げる薬剤です。催淫効果や精力増強効果はありません。勃起をしやすくしてくれる薬剤と思っていただくといいかと思います。勃起不全・EDは最近では若年齢化しており40代でも6人に1人はED症状を持っているといわれています。ペニスに至る血管は非常に細く、ちょっとしたことで詰まりやすい血管で、年齢、病気の有無、喫煙、飲酒、食生活、ストレス、男性ホルモンの低下などにより発症します。最近では食生活が欧米化しており20代や30代にもED症状がみられることが多くなってきています。人に相談しにくいためそのまま放置して悪化することもあるため早めに医師にご相談いただくことをお薦めいたします。

勃起する、という状態は性的興奮が脳から脊髄を通り陰茎に伝わることで起こります。その際陰茎では血流を増やしなさいという指令が出ます、その指令を担うのが血管平滑筋を緩ませるcGMP（サイクリックGMP：環状グアノシンーリン酸）という物質でcGMPにより血流が増加し、十分な血流が陰茎海綿体にしみこむことで勃起が起こり、勃起すると弁が閉じて勃起が維持されます。性行為が終了するとPDE-5（ホスホジエステラーゼ-5）という勃起を終わらせる酵素が出ることで終了へ向かいます。

勃起不全・ED症状の方は加齢や病気、生活習慣などの影響から血流が阻害されたり、男性ホルモンが足らないことでcGMPの量が減っています。しかし勃起を終了させるPDE-5は正常通り出てしまうため相対的にPDE-5が増加してしまい勃起が中折れしたり、十分な硬さにならなかったり、勃起しないかったりします。バイアグラはPDE-5阻害酵素と呼ばれ、勃起を終了させるPDE-5酵素を止めることで勃起させやすくしてくれる薬剤なのです。

バイアグラについて

商品名：バイアグラ　VIAGRA Table

有効成分名：シルデナフィル Sildenafil

用量：25mg、50mg、100mg

メーカー名：ファイザー製薬 Pfizer

色・剤形：青色、菱形

規制区分名称：処方箋医薬品

適応症：勃起不全

国際誕生年月日：1998年2月

用法・用量：通常成人男性には一日一回シルデナフィルとして25mg~50mgを性行為の約1時間前に服用する。

バイアグラと青視症

バイアグラの副作用として血管が拡張するために起こるものがほとんどです。例えば顔の火照りや頭痛、めまいなどが有名でお酒を飲んだ時や、長風呂の後などに似ています。その他にも鼻づまり、消化不良、動悸、青視症などの報告もあります。青視症とは眼の中の水晶体による青色視線がカットされないことで青いものが鮮やかに見える症状のことです。青い色の光は目の奥まで届き網膜へダメージを与えるといわれています。バイアグラを服用すると青視症になる可能性があるのですが、それはバイアグラの薬効であるPDE-5阻害効果によるものです。眼の網膜にはPDE-5は存在しないのですがPDE-6という酵素が存在し、バイアグラがPDE-5を阻害することでPDE-6にも影響を与えるためといわれています。バイアグラのPDE5阻害の10分の1ほどPDE-6に作用すると言われていますので、もしバイアグラを服用して青視症を発症した場合は速やかに医師に相談してください。バイアグラ以外のED薬レビトラ、シアリスではその発生率も抑えられる可能性もあります。

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