1998年にファイザー社が開発し、その後今日まで多くの方が愛用しているバイアグラ(成分名シルデナフィル)ですが、現在では多くの製薬会社からジェネリック医薬品が販売されています。
今回はジョナケイエムファーマ社(Jonakayem Pharmaceutical Pvt Ltd)が製造販売するバイアグラジェネリックであるセレブレーション(Celebration)についてお話します。
セレブレーション
セレブレーション(Celebration)とは、ジョナケイエムファーマ社が製造販売するシルデナフィルを有効成分としたバイアグラジェネリックです。
同社はジェネリック医薬品の製造業を主とする製薬会社で、本剤のほかにも36時間効果が持続することで人気の高いED治療薬であるシアリスのジェネリック医薬品であるジョナリス(Jonalis)やAGA(男性型脱毛症)治療薬であるプロペシアのジェネリックであるフィナセア(Finaceia)、ミノキシジル5%ローション・ゲインオン(Gain on)といったように多くの医薬品を製造しています。
セレブレーションの剤型は、先発医薬品であるファイザー製バイアグラとよく似た青色のひし形で、100mg錠のみとなります。
国内におけるシルデナフィル製剤(ED治療薬)の承認用量は50mg錠までですが、日本以外の国では100mg錠が承認・流通されており、胃パン的に使用されています。
なぜ日本のみ用量が低く設定されているのかは諸説ありますが、詳細は不明です。
セレブレーションはシルデナフィルの効果により陰茎周辺部の血管を拡張し血流量を増加させることで、陰茎海綿体への血液の流入をサポートし、内圧を高めることで勃起を促します。
ジョナケイエムファーマ社とは
ジョナケイエムファーマ社とは、インド・ムンバイに本社を置く製薬会社で主にジェネリック医薬品の製造を行っています。
同社はED治療薬のほかにも、中枢神経系・糖尿病・耳鼻咽喉科・内分泌系・呼吸器系と幅広い疾患に対応する治療薬を製造しています。
同社は質の高い低価格のジェネリック医薬品を製造販売することで多くの人が購入できることをミッションとして営業しています。
セレブレーションの効果・副作用・服用方法
セレブレーションはバイアグラと同じ有効成分を持つジェネリック医薬品ということから、効果・副作用・服用方法も同じです。
有効成分のシルデナフィルはホスホジエステラーゼ5という酵素の働きを阻害する作用を持ちます。
ホスホジエステラーゼ5とは、性的な刺激を受けることで陰茎周辺部に増加し平滑筋弛緩・血流量増加を促し勃起を引き起こすサイクリックGMPという物質を分解し勃起を収束させる働きを持ちます。
シルデナフィルの働きによりサイクリックGMPの濃度が保たれることで、陰茎海綿体への血流も保つことができ、勃起の手助けをします。
シルデナフィルの副作用は、陰茎周辺部以外の血流がよくなることで起きるとされる「頭痛」「鼻づまり」「紅潮」等が知られています。
これらは全くでない方もおり、また効果の消失とともになくなっていきます。
セレブレーションは性行為の30分から1時間程度前の空腹時に服用するよう心がけましょう。
食後に服用した場合、胃の中の未消化物に有効成分シルデナフィルの体内への吸収が阻害され、期待通りの効果が現れない可能性があります。
セレブレーション処方
バイアグラと同一効果ながら価格が抑えられバイアグラジェネリックであるセレブレーションですが、国内では未承認の医薬品であるため、入手方法としては個人輸入代行業者を利用しての通販での購入が一般的です。
しかし有効成分であるシルデナフィルは病気や服用中のお薬によっては使用が禁止されている場合もありますので、医師の処方の下ではないセレブレーションを服用すると思わぬ健康被害が現れる可能性があります。
また海外から輸入され通販で流通する医薬品は、偽造品の混入といった問題も取りざたされています。
セレブレーションは正規の流通路から輸入し医師の診察のある、取り扱い医療機関で処方してもらうようにしましょう。
セレブレーションまとめ
①製造販売はジョナケイエムファーマ社
②有効成分はバイアグラと同じシルデナフィル 100mg錠のみ
③国内未承認薬 偽造品の混入や持病・服用中のお薬との兼ね合いもあるため信頼できる医療機関で医師の処方の元使用しましょう
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記事監修
- 2008年
- 久留米大学医学部医学科卒業
- 2008年~
- 福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
- 2011年
- 山口県済生会下関総合病院形成外科
- 2012年
- 新小文字病院形成外科
- 2013年
- 福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
- 2014年~
- 正樹会佐田整形外科病院形成外科
- 2016年
- 九州中央病院形成外科
- 2017年4月
- ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任