睡眠時無呼吸症候群とEDについて

コラム

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2018.04.09

良く寝られていますか？花粉症の影響で鼻が詰まって寝苦しかったり、お仕事を頑張りすぎて睡眠時間が削られてしまうなどでぐっすり眠れないこともあるかと思います。しっかりと睡眠時間を取っていても寝起きが悪くお昼を過ぎてもボーっとしてしまっていませんか。抗アレルギー薬の副作用で眠くなることもありますが、今回は睡眠時無呼吸症候群についての紹介です。

朝起きると

朝、寝起きが悪く口の中がガビガビになっていることはありませんか？もし、心当たりや経験があるという方は睡眠時無呼吸症候群（SAS）である可能性があります。SASは7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸状態、若しくは1時間当たり5回以上の無呼吸が発生することを指します。このSASの無呼吸状態とは10秒以上の気流停止のことです。睡眠時に起こることなので、自身で気が付くことが少なく検査や治療を受けるケースが少なく潜在患者数はかなりの数に昇ると考えられます。SASは睡眠時に呼吸が出来ずに睡眠の質が低下し日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。

SASの要因

睡眠時無呼吸症候群には大きく2つの要因があります。

閉塞性睡眠時無呼吸

呼吸の際に空気の通る「上気道」の狭窄により発生する無呼吸状態です。肥満症などにより首周りに脂肪がつくことで上気道のスペースが確保できずに閉塞が起こります。これはもともとアジア人の骨格の大きさに由来している部分が多くあります。欧米人のように骨格が大きいと多少の体重増加では上気道の狭窄は起こらないことがわかっています。また、アルコール摂取により首周りに浮腫みが起こることでも閉塞性睡眠時無呼吸になることがあります。

中枢性睡眠時無呼吸

脳から呼吸の指示が途絶える状態のことです。閉塞性無呼吸はSASの90％以上を占めますが中枢性無呼吸は僅か数％に留まります。気道は正常な状態のままで肺や呼吸器などには問題はなく発生メカニズムは様々ありますが、心臓の機能が停止するとこの様な中枢性無呼吸状態が発生します。

いびきは放っておかないでください

SASは放置しておくと合併症を引き起こす可能性が非常に高くなります。気道が狭まることで呼吸の際に喉の粘膜が振動することでいびきが起きます。ご自身や一緒に寝ているパートナーがいびきで安眠を妨害されて、日常生活に影響が出ることは容易に想像が出来ると思います。SASにより寝不足状態で自動車などを運転し交通事故を起こす事例は大変多く、テレビやインターネットで毎日のように報道されています。2012年に首都高湾岸線でトラックが追突事故を起こしたほか、同年に関越道で高速バスが壁に衝突し7名が死亡する大事故が発生しました。いずれもSASが常態化し居眠り運転による交通事故です。2003年に山陽新幹線の岡山駅では新幹線が100ｍ手前で停車し、駅員が運転席を確認すると運転手が居眠りをしていた事故もありました。SASによって事件事故の加害者・被害者にならないためにも睡眠環境には注意を払って下さい。

SASとED

SAS（睡眠時無呼吸症候群）とED（勃起不全）には関係があります。SASは呼吸と無呼吸を繰り返します。呼吸の再開時に血圧や心拍数の急上昇が発生することがあり、血管や心臓に負担がかかり高血圧や不整脈などの命にかかわる疾患に繋がります。血管に負担がかかり動脈硬化が陰茎動脈で発生するとED（勃起不全）になります。陰茎動脈は心臓や脳の動脈に比べ細く脆いので、比較的早く悪影響が現れます。SASは高血圧や高脂血症、糖尿病を合併しやすく、逆に高血圧や高脂血症、糖尿病もSASを発症の要因となります。

SASを予防するためにも

SASの原因の9割以上は気道閉塞によるものです。肥満などで首周りに脂肪が付き気道が狭まると睡眠時に気道が狭まることがあります。そのため、減量はSAS対策にとって非常に重要と言えるでしょう。肥満はSASだけでなく高血圧や高脂血症、糖尿病を誘発し不整脈や心不全や脳出血、脳血栓などの重い病気に繋がっていきます。早め早めに減量を意識して食生活の見直しや軽い運動をすると良いでしょう。

男性は40代を越えるくらいから男性ホルモンが減少し筋力低下や決断力が鈍ると言われています。10代や20代の時に比べ男性ホルモンは格段に減ってしまっています。筋トレなどの無酸素運動は男性ホルモンを増やす効果があります。ジョギングなどの有酸素運動は脂肪燃焼効果がある他にも、幸せホルモンであるオキシトシンを分泌させます。男性は性行為時に体位によっては体を動かし続けなければいけません。男性には勃起力の他にも持続力も重要なのでSAS対策、SEX対策、ED対策のためにも体力づくりは重要そうです。

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