ED治療薬「バイアグラ」の特許が、2014年5月13日に切れて今年で4年目を迎えています。主成分である「シルデナフィル」の名前で、現在さまざまなメーカーからバイアグラジェネリックが市販されており、これによるED治療の「価格面」の敷居が随分低くなってきたように感じます。より取り組みやすい治療になれば、日本人男性の3人に1人といわれているEDの改善で、多くの方のQOL(Quality Of Life = 生活の質)の向上が期待できます。
身近になってきたからこそ気になるのが、価格や飲み方、それ以上に自分は飲んでも大丈夫なのか、いったいどんな副作用があるのかなどの体への影響ですよね。取り組みやすい治療、「QOL(生活の質)の向上」と前述しましたが、EDの症状が改善した結果のお話であって、シルデナフィルそれ自体は血流を改善する作用を持つ「医薬品」です。サプリメントや薬局で購入できる風邪薬などとは違って、医師との相談のもとで処方を受ける必要がありますので、決して「お手軽」なものではありません。その点はあらかじめ気を付けておきましょう。
シルデナフィルの効果
シルデナフィルはED(勃起不全)治療薬「バイアグラ」のジェネリックです。陰茎の海綿体へ充血を促すことで、勃起を起こしやすく、かつ持続しやすくする効果があります。通常海綿体へ血流を促す作用を持つcGMP(Cyclic Guanosine MonoPhosphate = 環状グアノシン一リン酸)という物質が、海綿体の血管を拡張させることで勃起が起こります。その後、このcGMPが「PDE-5」という酵素によって分解されてしまうことで充血がおさまります。その結果として勃起が自然に収まっていくのです。
この時に動脈硬化によって血流が悪化していたり、cGMPの働きを促す器官の働きが十分でない為に、血流量が不足してしまったり、血管拡張作用が十分でなくなったりしてしまうのです。これがED(勃起不全)の症状です。
シルデナフィルにはこの全体のメカニズムの中で「PDE-5」という酵素の働きを阻害する効果を持っています。そのためED治療薬として一般的に処方されるバイアグラ(成分名:シルデナフィル)、レビトラ(成分名:バルデナフィル)、シアリス(成分名:タダラフィル)などと合わせて、「PDE-5阻害剤」と総称されます。この働きにより、「勃起がおさまりにくくなる」効果がシルデナフィルの効果と言えます。
シルデナフィルの副作用
シルデナフィルの副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。バイアグラが厚労省の承認得る際の試験において、海外で実施された試験において、また市販後にも使用成績という形で、副作用の項目・割合・頻度を調査しています。添付文書から見ていきましょう。
“バイアグラ承認時の国内臨床試験157例中において、65例(41.40%)に副作用又は臨床検査値異常が認められた。主な副作用は又は臨床検査値異常は、血管拡張(ほてり、潮紅)17例(10.83%)、頭痛17例(10.83%)、CK(CPK)増加9例(5.73%)等であった。
バイアグラ錠の外国で実施された第Ⅱ試験及び第Ⅲ相試験823例において、261例(31.71%)に副作用又は心象検査値異常が認められた。主な副作用又は臨床検査値異常、血管拡張(ほてり、潮紅)125例(15.19%)、頭痛109例(13.24%)、消化不良28例(3.40%)等であった。
バイアグラ錠の市販後の使用成績調査3152例(再審査終了時)において、166例(5.27%)に副作用又は臨床検査値異常が認められた。主な副作用または臨床検査値異常は、血管拡張(ほてり、潮紅)97例(3.08%)、頭痛34例(1.08%)、動悸13例(0.41%)等であった。”
(以上バイアグラ添付文書より抜粋)
以上の内容を一覧にまとめましたので、見ていきましょう。
これを見ていくと、ほてり、潮紅、頭痛などが比較的起こりやすいことが分かります。しかし、最もサンプル数の多い「使用成績」での頻度を見てみると、いずれも5%以下となっており、「高い頻度で起こる」とも言えない数字であることが分かります。
当然ここに記載のあるものは「主な」副作用ですので、その他の副作用が出る可能性はどのような方においてもあります。服用に際して、日常生活に支障が出るような副作用が出てしまった場合は服用を中断し、医師にご相談ください。
シルデナフィルを飲めない方、シルデナフィルと併用できない薬剤
シルデナフィルの服用で気を付けること
副作用の頻度があまり高くないことはわかりましたが、ではシルデナフィルの服用においてどのようなことに気を付けなければならないのでしょうか。それは他の医薬品との飲み合わせです。バイアグラ(成分名:シルデナフィル)が日本で承認を得る前に、個人輸入で入手したバイアグラと心臓の血管を拡張する薬剤を併用してしまった方が死亡するという事例がありました。恐らく服用前に医師の診断もなく、個人の判断のみで服用を決めてしまったことが原因でしょう。事前に、シルデナフィルと飲み合わせできない薬剤、禁忌薬をしっかり確認して、安全を確認することが不可欠なのです。
バイアグラの添付文書からシルデナフィルを服用できない方、シルデナフィルと併用できない薬剤を見ていきましょう。
警告
“(1)本剤と硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により高圧作用が増強し、過度に血圧を加工させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること。
(2)死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること。”
前述したように、狭心症の薬剤がシルデナフィルの服用前後に併用されることがないように注意がなされています。心臓に関わる疾患の病歴がある方は、必ず事前に医師にお伝えしておきましょう。
では詳しい条件を確認しましょう。
禁忌
“(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者
(3)心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
(4)重度の肝機能障害のある患者
(5)低血圧の患者又は治療による管理がなされていない高血圧の患者
(6)脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6カ月以内にある患者
(7)網膜色素変性症患者
(8)アミオダロン硝酸剤(経口剤)を投与中の患者
(9)可溶性グアニルサンシクラーゼ(sGC)刺激剤を投与中の患者”
以上に該当する方はシルデナフィルを服用することができません。以上の条件に当てはまる方は決して多くはありませんが、自信の判断で服用の可否を判断するのは危険です。必ず専門の医療機関、クリニックで医師の相談のもとで処方を受けるようにしましょう。
以上、シルデナフィルの服用に際して注意して頂きたいことを挙げてきましたが、これらのことに留意していただければ決して危険な治療薬ではありません。正しい使い方を守りつつ、気軽に利用できることが本当の「QOLの向上」に繋がります。お悩みの方は一度ぜひ医師に相談してみましょう。
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記事監修
- 平成16年
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 平成16年
- 上尾中央総合病院
- 平成26年
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 平成27年
- ユナイテッドクリニック上野院
- 平成29年
- ユナイテッドクリニック大宮院院長就任