ED治療サプリ

コラム

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2018.03.15

「自分はED(勃起不全)かもしれない」「相談したいけどちょっと恥ずかしい」と思った時に、手軽にインターネットやドラッグスストアなどで手に入れることが出来る、サプリメントでED改善効果があるなら試してみたいですよね。

EDに効果のあるサプリメントとしてマカや亜鉛などはよく耳にすることが多いですが、ED改善効果のあるサプリメントにはどのようなものがあり、どのような効果があるのでしょうか。ED治療にはサプリメントだけでなく、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの治療薬を医療機関、クリニックで処方してもらわなければならないのか、などについてもお話していきます。

サプリメントでED改善効果はあるの？！

「サプリメントでED(勃起不全)が改善する」と言えなくもありませんが、正確に言うと「ある栄養素が不足することで引き起こされるEDは、サプリメントで食事の補助として摂取する事で改善する」と言えます。それを示す試験が行われていますので、見ていきましょう。

まず、EDに関わっている重要な物質に「テストステロン」という男性ホルモンがあります。このテストステロンが不足するとEDの症状が引きこされることが分かっていますし、30代以降の男性がテストステロンの分泌が極端に少なくなってしまう事で引き起こされる「LOH(Late-Onset Hypogonadism ＝更年期性腺機能低下)症候群」という、男性の更年期障害もこのテストステロンの分泌が密接に関わっていることが分かっています。

亜鉛は「セックスミネラル」？！

このテストステロンの不足を引きこす原因として、「亜鉛」というミネラルが不足することが1つの要因であることが分かっています。つまり亜鉛の不足でテストステロンの分泌量まで減ってしまうのです。実際にこの試験を行ったのが、アメリカのウェイン州立大学のアナンダ・S・プラサド医学博士と、J・A・ハルステッド氏です。試験では「亜鉛の軽度の欠乏」について、実際に軽度の亜鉛欠乏状態を起こし、身体がどのような状態になるかについて調べています。

“ボランティアのグループ(成人男性4名)で、食事の摂り方で亜鉛欠乏の軽度の状態を誘発した。成人男性ボランティアはミシガン州立大学アーバイン校の臨床研究センターに入院しました。3.0~5.0mg/1日の亜鉛を供給した半精製食(試験用の食事)を亜鉛欠乏を誘発するために使用した。”

“軽度の亜鉛不足の結果、血清テストステロン値の低下、精子減少、ナチュラルキラー細胞の活動低下、Tヘルパー細胞のIL-2活性の低下、血清債務リン活性の低下、高アンモニア血症、低眼底異常、暗順応の減少、および除脂肪体重が減少した。この研究はヒトにおける亜鉛の軽度の欠乏さえも、臨床的、生化学的および免疫学的機能に悪影響を与えることを明確にした。”

以上の様に試験ではテストステロンの値が低下する事、精子の量が減ることに加え、免疫の働きも低下することについて触れています。亜鉛の不足は万病のもとになるとも言えるのです。また、実は亜鉛は欧米では「セックスミネラル」と呼ばれ、年齢を重ねても性行為を無理なく続けるために、広く親しまれているサプリメントなのです。

マカの効果

また、「マカ」についてもよく精力剤などの広告を目にすることがあります。実際の効果はどのようなものなのでしょうか。マカは南米のペルーのみに自生しているアブラナ科の植物で、古くはインカ帝国の時代から重要な食物として栽培されています。マカにはアルギニンという血流を改善する効果のある成分が豊富に含まれている事から、それによって精力増強作用が得られると考えられています。男女関係なく服用できることから、妊活中の夫婦にはどちらにもおすすめできるサプリメントです。

マカでED治療

ではマカのED改善効果について、イタリア、フォルリのモルガニ・ピエラントニ病院泌尿器科、Zenico T氏、Cicero AF氏、Valmorri L氏、Mercuriali M氏、Bercovich E氏らの調査結果から見ていきましょう。この調査では、50人の白人男性にマカ2,400mgまたはプラセボ(偽薬)を投与し、勃起のレベルを5段階で評価する「国際勃起機能指数(IIEF-5)」および満足度について調査したものです。

“12週間の治療後、マカおよびプラセボ処置患者の両方でIIEF-5スコアが優位に増加した。しかし、マカを服用している患者は、プラセボを投与した患者よりも優位に増加していた。マカ-プラセボ治療の両方の被験者は、心理学的パフォーマンス関連のSAT-P(満足度)スコアにおいて優位な改善を経験したが、マカグループはプラセボ軍より高かった。しかし、マカで治療された患者のみが、ベースラインと比較して、身体的および社会的パフォーマンス観点SAT-Pスコアの優位な改善を経験した。結論として、我々のデータ、軽度のEDを有する成人間における一般的および性的幸福の主観的知覚に対するマカ補充の小さいが優位な効果を支持する。”

としています。軽度のEDであれば改善が見込めるようです。ED治療薬と比較するのが正しいかはわかりませんが、継続して12週間服用を続けて「軽度のEDは改善」レベルであるのに対して、性行為の直前で服用すればED改善効果が得られるバイアグラ・レビトラ・シアリスといったED治療薬で比べるとやはり見劣りしてしまいます。当然、ED改善効果以外にも成長ホルモンの分泌を促進したり、免疫力を高めたり、疲労回復の効果を得られるなど、マカの服用にはさまざまなメリットがあります。

マカの性欲増進効果

マカには性欲増進の効果があると言われており、マカによって間接的に増加した「テストステロン」という男性ホルモンが要因だと考えられていましたが、マカには独自に性欲増進作用がある事がある調査で分かっています。

ペルーはリマの、ペルアナ・カジェタノ・エレディア大学高等研究所、Gonzales GF氏、CordovaA氏、Vega K氏、Chung A氏、Villena A氏、GonezC氏、Castillo S氏等によって行われた試験によると、マカを服用した際の血液中のテストステロン量を計測し、性的欲求と関わりがあるのかどうかについて調べています。

“21~56差異の男性にマカ1,500mgまたは3,000mgまたはプラセボのいずれかを投与した。性的欲求に対する自己認識、ハミルトンテスト(うつ病の指標に使用されるテスト)を治療に4週後、8週後12週後に測定した。8週間の治療以来、性的欲求の改善がマカで観察された。血清テストステロンおよびエストラジオールレベルは、マカで処置された男性およびプラセボで処置された男性では差がなかった。ロジスティック回帰分析によると、マカは8週間および12週間の治療で性的欲求に独立した効果を示したが、この効果はテストステロンおよびエストラジオールレベルの変化によるものではありません。結論として、マカによる治療は性的欲求を改善した。”

要約すると、性的欲求の高まりはテストステロンによるものではなく、マカによる独自の働きがあるということです。性欲を高める作用は、医薬品などでは得ることが出来ませんので、「EDではないが性欲の減退を感じている」方などには効果的と言えそうです。

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