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デュタステリドはプロペシアの1.6倍の効果?!

2018.02.27

AGA(薄毛)治療薬として処方される、ザガーロなどのデュタステリド製剤にはプロペシア(成分名:フィナステリド)の1.6倍AGAの改善効果が見込めるといいます。プロペシア(成分名:フィナステリド)で思った以上に効果が出ない方にとっては、1.6倍という数字はとても魅力的に思えるかもしれませんが、どのような数値が1.6倍に増えるのでしょうか。デュタステリドとフィナステリドの働き方や、治験のデータをもとにお話ししていきます。

DHTの抑制

デュタステリドがフィナステリドより効果が高いとされているのは、薄毛の原因であるDHT(Dihydrotestosterone = ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの発生をより抑制することができるからです。

AGA(薄毛)の症状は、DHTによって髪の毛が生えて抜けるまでのサイクル「ヘアサイクル」が、通常よりも極端に短くなってしまうことが原因であることが分かっています。通常4~6年程度続く、ヘアサイクルの中でも一番重要な「成長期」が数か月~1年程度で終わってしまい、「休止期」という抜け落ちるのを待つ期間に入ってしまうのです。

デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼを阻害する!

DHTはテストステロンという男性ホルモンが「5αリダクターゼ」という酵素によって変換されてしまうことで生成されることが分かっています。フィナステリドやデュタステリドは、この5αリダクターゼの働きを阻害することができる「5α還元酵素阻害薬」という分類の薬剤なのです。

フィナステリドがⅡ型の5αリダクターゼの働きのみを阻害するのに対して、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型どちらの5αリダクターゼの働きも阻害することができます。これがデュタステリドがフィナステリドよりAGAの治療効果が高いとされている理由なのです。

5αリダクターゼの量・分布

Ⅰ型の5αリダクターゼが全身の「皮脂腺」という箇所に多く存在するのに対して、Ⅱ型の5αリダクターゼは頭皮の「毛乳頭」という箇所に多く存在します。5αリダクターゼの量や性質は遺伝によって決まることがわかっており、「母方の祖父」がAGAの傾向が強い場合、5αリダクターゼが多く存在したり、生成されたDHTの働きがより強くなったりすることがわかります。これはこの遺伝子の決定がX染色体由来であることがわかっているためです。

 

 

テストステロンと5αリダクターゼがくっつくことでDHTが生成されてしまいますが、その働きでより脱毛を引き起こしやすいのは、毛根の根元で細胞分裂を繰り返す髪の毛を成長させる働きをもつ「毛乳頭」です。Ⅰ型の5αリダクターゼが多く分布する「皮脂腺」とは、皮脂という分泌物によって肌の表面を守る働きを持っています。適切な量であれば、問題ありませんがこの働きが活発になりすぎることで脂っこい肌になったり、酸化によってにおいがきつくなってしまうことがあります。

DHTの作用でない脱毛として「脂漏性皮膚炎」というものが有名ですが、これはこの皮脂腺の働きが活発になりすぎることで菌が繁殖してしまうことが原因だと言われています。DHTの脱毛作用と皮脂腺が活発になりすぎることで起こる頭皮環境の悪化がみられる方には、Ⅰ型・Ⅱ型どちらの5αリダクターゼの働きも抑制できるデュタステリドがより治療に適していると言えます。

デュタステリドはフィナステリドの1.58倍の毛髪量になる?!

ザガーロカプセル(成分名:デュタステリド)のインタビューフォームによると、ザガーロ0.5mgカプセルを24週間服用し続けた方と、フィナステリド1mgを同様の期間服用した方で毛髪量を比較した場合、ザガーロを服用した方はフィナステリドを服用した方の1.58倍、約1.6倍の毛髪量であったとしています。これが「デュタステリドがフィナステリドの1.6倍の効果」と言われる理由のようです。

(ザガーロカプセル0.5mgのインタビューフォームより抜粋)

試験の内容は頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数を、プラセボ(偽薬)、デュタステリド0.02mg、デュタステリド0.1mg、デュタステリド0.5mg、フィナステリド1mgで比較しています。結果としては毛髪の「変化量」の値を見ると、デュタステリドが0.1mgで「63.0」、0.5mgで「89.6」、フィナステリド1mgが「56.5」と、デュタステリド0.5mgとフィナステリド1mgで比較すると1.58倍の効果が得られていることがわかります。

デュタステリドには「発毛」効果がある?!

ザガーロ(成分名:デュタステリド)はその効果の高さから、プロペシア(成分名:フィナステリド)では「脱毛抑制」までに抑えられていた効果の表現を、「発毛」まで引き挙げています。しかし、効果としては前述してきたようにあくまでも「DHTの抑制」にとどまりますので、発毛を促す働きがあるかというとそこまでは言い切れません。

デュタステリドで脱毛を強力に抑制し、加えて発毛を促すには「ミノキシジル」の使用が非常に効果的です。よく知られている商品名で言うと「リアップ」が外用のミノキシジルにあたります。また日本ではまだ市販されていませんが、ミノキシジルの内服薬は外用のものより強力に発毛を促す効果があります。フィナステリド、デュタステリドが「守り」の治療とされているのに対し、ミノキシジルは「攻め」の治療といえます。この守りと攻めの治療を同時にすすめることがAGA(薄毛)の改善には不可欠なのです。

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記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任
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