コラム

column

プロペシアは歳をとると効かなくなるのか

2018.02.25

プロペシア(成分名:フィナステリド)の効果が、歳をとるとなくなってしまうという噂があるようです。これは本当なのでしょうか。プロペシア(成分名:フィナステリド)はAGA(男性型脱毛症)の治療薬として使用される薬剤で、1日1回1錠の服用で症状が改善されるというものです。薄毛のメカニズムから、具体的なプロペシア(成分名:フィナステリド)の効果まで詳しく見ていきましょう。

プロペシアの効果は年齢に左右されるのか

プロペシアの効果が年齢とともに効かなくなるかですが、プロペシアの効果が期待できる人、できない人について見ていくことではっきりと理解できます。これは単刀直入に言うと「毛根(毛乳頭)がまだ活動しているか」どうかということに尽きます。つまりどれだけ高齢の方でも毛根がまだ残っている方であれば薄毛の改善が見込めますし、逆にどんなに若い方でも毛根がなければプロペシアの効果は期待できないということです。

AGA(薄毛)は加齢とともに進行しますし、それにより毛根の活動が終わってしまうことでプロペシアが効かなくなってしまうことは考えられますので、この表現を短くしてしまうことで「歳をとるとプロペシアが効かなくなる」という誤解が広まっている可能性があります。

髪の毛の構造

髪の毛の構造がどうなっているか、どのように髪の毛が生えるのかを見ていきましょう。人の皮膚の髪の毛が生える場所は「毛根」と呼ばれ、根元の方は「毛球」といって球根のような組織が皮膚に埋まっています。この毛球部分から細胞分裂が行われることで、髪の毛が伸びていきます。毛根の中でもこれらの髪の毛の成長にかかわる組織を総じて「毛包」と呼んでいます。

毛球の部分もさらに毛母細胞、毛乳頭、という箇所に分けられます。毛乳頭とは毛根の根の先っちょに当たる組織で、それを取り囲むように毛母細胞が存在します。この毛乳頭が毛母細胞の細胞分裂を促す指示を出したり、栄養を供給することで毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、髪の毛が成長していきます。

薄毛の状態が続いてしまうと、この毛根を含めた毛穴全体が、老廃物と一緒に対外へと排出されてしまいます。頭皮が毛が生えてない、他の皮膚と同じようなツルツルの状態になってしまうのはこのためです。この状態になってしまうと「抜け毛を抑制する」効果のプロペシアを含んだAGA治療薬では、再び同じ頭皮環境にもどすことは不可能です。

毛包は再生する?!

 

2016年2月22日に、横浜国立大学の福田淳二准教授と影山達斗特別研究員らによって、毛包を大量に再生させる細胞の実験をマウスにおいて成功したことを発表されました。胎児の皮膚では、皮膚の外側の上皮系細胞と内側の間葉系細胞が一緒になることで、毛包のもとになる「毛包原基」というものが形成されることが分かっています。その結果毛髪が形成されていきます。発表された実験では、この毛包原基を人工的に大量に作成し、マウスの皮膚組織に移植することで毛包の再生に成功したとしています。

臨床試験は3年後を目指しているとのことなので、試験などを得て実際のAGA治療に利用されるにはだいぶ先になる可能性があります。ヒトの頭皮でも問題なく毛包の再生が認められる結果が得られれば、ゆくゆくは「薄毛治療」そのものがなくなる可能性もありますね。

プロペシアでAGAの進行をくい止める

以上で述べてきたように、薄毛の状態を放っておいてしまうことで毛根が失われてしまうと、投薬治療では効果を得られなくなってしまいます。現在は比較的再生しやすい、後頭部の毛包を移植することで毛根を復活させる治療方法もありますが、治療費が高額になってしまいます。

プロペシア(成分名:フィナステリド)を利用した「脱毛抑制」のAGA治療は、早ければ早いほど良いと言えます。通常毛乳頭が破壊されるほどの傷を受けなければ、毛乳頭が死滅してしまうことはありません。しかし、毛乳頭から指示を受けたり、栄養を供給される「毛母細胞」は細胞分裂を無限に繰り返すわけではなく、一定回数の細胞分裂を行うと分裂が止まることが分かっています。

しかし、AGAの原因といわれている「DHT=Dihydrotestosteron(ジヒドロテストステロン)」という悪玉の男性ホルモンが、毛母細胞の分裂の回数を抑制することで細く短い髪の毛が早く抜けて落ちてしまいます。これにより、頭皮が髪の毛から透けて見えるいわゆる「薄毛」の状態になってしまうのです。通常髪の毛は、生えて抜けるという「ヘアサイクル」を大体4~6年の周期で繰り返しています。これが毛母細胞の活動が活発でないAGAの方の場合、短い方で数か月、長い方でも1年程度で生え変わってしまうのです。

プロペシアの効果

DHTはテストステロンという男性ホルモンが、「5α還元酵素」によって変換されてしまうことで生成されることが分かっています。プロペシア(成分名:フィナステリド)には、この5α還元酵素の中でも特に前頭部・頭頂部に多く存在する、Ⅱ型5α還元酵素の働きを阻害することでAGAを改善する効果があります。

正しいヘアサイクルに戻すことで頭髪の環境を「正常に戻す」治療が可能なのです。よく「プロペシアを飲めばふフサフサになる」という「発毛」の効果があると誤解している方もいますが、プロペシアの効果は「脱毛の抑制」までなのです。毛乳頭から毛母細胞への細胞分裂を促す働きを促進することができる、つまり「発毛」効果が期待できるのが「ミノキシジル」です。これは、よくCMでも目にすることがある「リアップ」の主成分です。このミノキシジルの詳しい効果については、他のコラムで触れていきたいと思います。

AGA治療はユナイテッドクリニックにお任せください。

AGA治療はユナイテッドクリニックにお任せください。プロペシアフィナステリドザガーロアボルブロゲインミノキシジルタブレットアロビックスケトコナゾールシャンプーAGA ドクターズカクテルはユナイテッドクリニック各院同価格で地域最安値で処方を行っております。関東、中部、近畿、九州、各地方にユナイテットクリニックはありますので、お近くの方はもちろん、旅先や出張などでお越しの際もご利用頂けます。また、髪の毛の成長を助ける亜鉛ビタミンBリジンも取り扱いがございます。

診察料は頂いておりません。プライバシーも配慮を欠かしません。

ユナイテッドクリニックでは初診料・再診料は頂いておりません。お薬代のみの請求なので、格安かつ最安値で処方を目指しております。また、全てのは院は駅近の好立地なので、人目につかずにご来院頂けます。医師・受付スタッフ全て男性で構成されていますので安心してご利用頂けます。

ユナイテッドクリニック各院のご紹介


新宿南口院   クリニック紹介 アクセス
上野駅前院   クリニック紹介 アクセス
新橋駅前院   クリニック紹介 アクセス
大宮院   クリニック紹介 アクセス
名古屋駅前院  クリニック紹介 アクセス
京都四条烏丸院 クリニック紹介 アクセス
福岡博多院   クリニック紹介 アクセス
東京駅前院   クリニック紹介 アクセス

記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任
はじめての方へ/診療の流れ
求人情報
トップへ