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AGA以外の脱毛症

日本には20歳~69歳の成人男性が4200万人ほど居て、そのうちの3分の1にあたる1260万人の方がAGA(男性型脱毛症)だと言われています。AGAの特徴は額の生え際や頭頂部の髪の毛が、一方もしくは両方から徐々に薄くなっていくのが特徴で、主に男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが原因であるとされています。

AGAは男性ホルモンのが原因の為男性特有ですが、女性でも髪の毛が薄い方もいらっしゃいます。また、生え際や頭頂部から薄くなっていくものではなく、何の前触れもなく急に髪の毛が10円玉位の円形部分だけ脱毛してしまう脱毛症も存在します。今回はAGA以外の脱毛症について説明いたします。

円形脱毛症

通称10円ハゲと呼ばれたりする頭に10円玉大に脱毛する脱毛症です。この脱毛症にかかるのは男女比に差はなく、若年層から高齢者まで様々な年齢層で掛かる可能性があります。

円形脱毛症の原因は自己免疫疾患だとされています。簡単に説明すると自分の髪の毛の細胞を誤って邪魔なものと判断して攻撃してしまう状態で、その部分の髪の毛がいらないものと判断され脱毛してしまうと考えられます。

よく精神的ストレスがかかると円形脱毛症になると言われることが多いですが、現在円形脱毛症の8割はアレルギー性で起こるとされています。体内のアレルギーが何かしらのスイッチによって表面化すると自己免疫疾患を起こすとされ、精神的ストレスは誘発するスイッチの一つではあるが直接の原因ではないとされています。

円形脱毛症の脱毛部分が1ヶ所の場合にはほぼ半数がそのまま何もしなくても自然治癒しますが、脱毛部分が何か所もあったり、脱毛部分が10円玉よりも広範囲で進んだ場合は、専門的な治療が必要となりますので皮膚科の医師に相談したほうが良いでしょう。

ひこう性脱毛症

ひこうとはフケの事で、フケが増え頭皮が感染や炎症を起こし髪の毛を作る毛根の活性化を妨げることで脱毛してしまいます。フケが増殖するとその中にマラセチアと呼ばれる真菌が悪さをしている場合が多いので、抗真菌薬が含有されているケトコナゾールシャンプーが効果を発揮してくれます。

市販されているケトコナゾールシャンプーは含有量が少なく、効果を実感できない場合がありますが、医療機関で処方されているケトコナゾールシャンプーは治療に適した含有量が入っているので、まずは医師に相談してみましょう。ケトコナゾールシャンプーはAGAの原因であるジヒドロテストステロンの抑制効果でも知られているので、AGAを治療している医療機関に相談するのが良いでしょう。

抜毛症(トリコチロマニア)

これは自然の脱毛症と違い、自ら無意識に毛を抜いてしまう事でおきます。髪の毛に関わらず眉毛やヒゲなのども抜いてしまう場合もありますが、少し意識をすることで毛を抜くことは抑えられます。薄くなっている頭皮を気にするあまり自覚なく知らず知らずに触ってしまう事が多くなるので、気になさる気持ちはわかりますが触らない方が得策です。

FAGA(女性男性型脱毛症)

最近注目されるようになった女性特有の脱毛症がFAGAです。男性特有のAGAと区別するためにFAGAとなっていますが、こちらも原因は男性ホルモンのジヒドロテストステロンの影響でなる脱毛症です。

男性に比べて少ない量ですが女性にも男性ホルモンは存在しています。女性は男性ホルモンよりも女性ホルモンの量が豊富なので、男性に比べて男性ホルモンの影響は受けにくくなっていますが、年齢を重ねることで女性ホルモンの分泌量が減少してしまうと、男性ホルモンの影響を受けることとなりAGAを発症してしまいます。女性ホルモンの減少は加齢だけでなく、ストレスや過度のダイエット、生活習慣の乱れなどでも起こるとされています。

AGAの脱毛パターンが頭頂部や生え際が薄くなるのに対して、FAGAは全体的に髪の毛が細く弱くなり、特に頭頂部が薄くなる傾向が強いとされています。

AGA治療薬としてフィナステリドやデュタステリドなどがAGA患者には処方されますが、女性はAGA治療薬を服用できません。FAGAを治療するには今のところ治療薬に頼らず、女性ホルモンの分泌量をあげる対策が必要になっています。FAGAもAGA同様に進行性であることには変わりないので、早めに医療機関で医師に相談することが大切です。

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