ED治療薬（成分）が他の病気の治療に使われている？

コラム

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2017.11.28

ED治療薬の代表的なものはバイアグラとなり、ED治療薬を服用される方なら知った名前でしょう。バイアグラを飲めばギンギンになる！といったイメージは皆さま持っていると思いますが、勃起障害以外にも効果があって他の病気などに使われてるのでは？という方も中にはいらっしゃるかと思います。今回はEDの原因からED治療薬の効果、そこから他の病気の治療にも使われているのかを見ていきましょう。

EDの原因とED治療薬の効果

EDには大きな理由に「心因性」と「器質性」の2種類があります。ひとつが「心因性」によるEDです。心因性EDは簡単に言うなら精神的なストレスによってEDとなります。職場から生じるストレスや家庭の問題、実際に女性との行為の際によるプレッシャーなど心に負荷が掛かることが要因となります。もう一つは「器質性」によるEDです。器質性EDは簡単にいうなら物理的な障害によってEDとなってしまうことです。こちらは動脈硬化が代表的な原因で加齢や血液中で増えすぎた悪玉コレステロールが蓄積すると血管の壁が固まってしまったりして血流が悪くなります。動脈硬化になってしまうと本来なら拡がるべき血管も拡がらず、血液が身体全体に行き届きにくくなります。
バイアグラなどのED治療薬は基本的に体の血管を拡張させ、全身の血液のめぐりを良くする作用があります。特に海綿体の血管を拡げる事により、勃起を補助してくれるという効果があります。

実際にED治療薬が他に使われている？

まずバイアグラを確認していきましょう。バイアグラはもともとED治療薬を目的として開発されたものではなく、狭心症という心臓を動かす血液が不足し胸痛や胸の圧迫感を感じる症状を改善する薬として開発を進めていました。バイアグラの成分シルデナフィルは血管障害に対する研究にて血圧降下作用に関する効果を目指していましたが結果的に狭心症としてのお薬は成功しませんでした。しかしその副産物としてED治療としての効果が出て現在に至ります。シルデナフィルは他に肺に血液を送るための肺動脈が狭くなることで起こる高血圧症の肺動脈性肺高血圧症に有効であるとされていますが専用のお薬ではない点は注意が必要です。
次にレビトラを確認しましょう。こちらはバイアグラの改良版と思われているようですが開発メーカーも違い因果関係も無く少し違うようです。レビトラの成分バルデナフィルはED治療薬として開発されたもので即効性の優位性はあります。併用禁忌などはありますがこちらも他の治療薬としては利用されていないようです。
最後にシアリスを確認しましょう。シアリスはバイアグラとレビトラともにある、食事による効果減少の影響と効果時間の改善を目的として開発されました。よって食事の影響を受けにくく、効果時間も最大で36時間持続するという優位性を持つことができました。シアリスの成分タダラフィルはED治療の他にも膀胱付近にある前立腺が肥大化してしまうことによって尿道が圧迫されてしまう前立腺肥大症などに有効とされています。こちらも一定の効果がありますが根本的な改善に使用するものではありません。
以上がED治療薬が他の症状に利用されている内容となります。

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