早漏薬の副作用と対策

コラム

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2017.11.24

早漏(早発射精)とは、性交時の射精に至るまでの時間がコントロールできず、自分の意思に反して早期に射精してしまうことです。女性器へ挿入後2分以内に射精してしまう場合は早漏が疑われます。ED患者の約30%が早漏の症状に直面するというデータもあり、20代～60代と幅広い年齢層で悩まされるのがこの症状です。それを解消するための早漏薬として、「ポゼット」や「プリリジー」などが知られています。今回は早漏治療のお薬であるポゼットとプリリジーから受ける副作用の内容とその対策についてまとめてみました。

早漏薬の主成分

ポゼットとプリリジーには双方ともダポキセチンが主成分として含まれています。ダポキセチンとは「SSRI薬」の一種です。SSRI薬は精神科領域での用途で最も使われる抗うつ剤の一つという認識でしたが早漏改善の効果も確認され、早漏治療薬単体での研究開発が進められました。研究の結果、他のSSRIと違い特異的に高い射精遅延効果が確認されたのがこのダポキセチンです。ダポキセチンは半減期が短い事から効果の抜けも早く、安全性が高く副作用も少ないというバランスの取れたお薬です。ダポキセチンの服用により射精時間を3～4倍遅らせることができます。

早漏治療薬の長所

ダポキセチンは成分効果以外にも、注目される長所があります。その中でも大きく評価されるポイントとして、薬の服用のみで射精の抑制ができることが挙げられます。早漏治療法は多く発表されており、その中には手術による早漏治療もあります。早漏手術は主に注射による治療が多く、ヒアルロン酸の注射により亀頭増大を計る「吸収タイプ」が定番になっています。吸収タイプの早漏注射の費用は病院によってばらつきがあり、目安として4万～20万円になります。治療効果としては永続的ではなく、数カ月程でヒアルロン酸が体内へ吸収され、亀頭増大の効果が失われます。半永続的に効果が得られる「定着タイプ」という注射もあり、12～20万円の費用になります。定着タイプは、スーパーヒアルロン酸の注入による治療で、吸収タイプのヒアルロン酸と違い、体内で吸収、分解がされにくく半永続的に早漏防止効果を持続させることが可能です。しかし、体外から異物を取り込んだ上、体内に吸収されず残ることから、人体に様々な害を与えることがあります。また術後の経過として、吸収タイプ、定着タイプともに痛みが数週間残るため、早漏手術に躊躇し治療を拒む方も多くいらっしゃいます。
そうした治療情勢の中、早漏治療薬のダポキセチンは成分効果以外にも注目されているメリットが多くあります。その中でも多く支持されている理由として挙げられるのが、「薬の服用のみで治療できる」とうメリットです。また、早漏治療は効果の代償として、感度が落ちやすい事が確認されていますが、早漏治療薬は他の治療法に比べて感度が落ちにくい、というメリットもあります。

【早漏治療薬の副作用と対策】

早漏治療薬(ダポキセチン)にはいくつかの副作用の報告があります。副作用の症状としては、個人によって程度が変わってきます。副作用はいずれも重篤なものは無く「頭痛」「めまい」「吐き気」「下痢」などが挙げられます。これらの副作用は全く起こらない方も多く、また服用し続けることで、副作用の影響を感じなくなるケースも多く確認されていることもあります。

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