EDには大きく分けて器質性EDと心因性EDの2つがあります。しかし、この2つ以外でもあまり知られていない、もう1つEDの原因になるものがあります。それが薬剤性EDと呼ばれるものです。薬剤性EDとは、普段飲まれてる薬の副作用が原因で起こってしまうEDのことです。睡眠薬や精神安定剤、降圧剤、抗うつ剤等の薬を長期に渡って服用し続けてる方に多くみられます。それでは、他にはどんな薬を服用することで薬剤性EDになりやすいのか、そして改善方法はあるのかを説明していきます。
薬剤性EDになりやすい薬
薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬はどういったものなのか、日本性機能学会が監修を務める【ED 治療ガイドライン】に「EDを引き起こす可能性のある薬剤」に掲載されているのでいくつか紹介していきます。 ○降圧剤・・・サイアザイド系利尿剤・ループ利尿剤・K 保持性利尿剤・中枢交感神経抑制剤・末梢性交感神経抑制剤・血管拡張剤・ α 遮断剤・αβ 遮断剤・β 遮断剤・Ca 拮抗剤・ACE 阻害剤・アンジオテンシン受容体拮抗剤 ○抗うつ剤・・・三環系抗うつ剤・SSRI・SNRI ○抗精神病剤・・・フェノチアジン系 ○抗てんかん剤・・・イミノスチルベン系 ○睡眠剤・・・パルピツール酸系 ○抗潰瘍剤・・・H2 受容体拮抗剤・抗ドパミン剤 ○抗男性ホルモン剤・・・抗アンドロゲン剤・LH-RH アナログ ○脂質異常症治療剤・・・スタチン系・フィブラート系などが挙げられています。もちろん、これらの薬を使用して必ずEDになるわけではありませんので服用しても問題はありません。ただし、これらの薬以外でも薬剤性EDになる可能性はありますので注意が必要です。
薬剤性EDの治療方法
薬剤性EDの治療方法は、現在治療中の服用している薬をやめることが一番の方法なのですが、薬を服用している方にとっては自分の命に関わる薬になるものもありますので、そう簡単にやめるというわけにもいきません。可能ならば完全に薬の服用をやめるか、EDの原因となっている薬をやめて別の薬に変更するか、服用している薬の服用量を減らすか、以上が解決策と考えられます。薬のことなので自分だけで勝手に判断せずに、まずは医師と相談して詳しく治療方法について話し合うことが大切です。現在服用中の薬とED治療薬のバイアグラ、シアリス等の薬は併用することは可能なのか検討してみるのもいいでしょう。
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記事監修
- 平成16年
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 平成16年
- 上尾中央総合病院
- 平成26年
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 平成27年
- ユナイテッドクリニック上野院
- 平成29年
- ユナイテッドクリニック大宮院院長就任