射精のコントロールが出来ないのも早漏？

コラム

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2017.11.26

『早漏』は男性なら言われたくない言葉の一つに上げられると思います。イメージとしては射精時間が早い事で、俗いう「みこすり半」と呼ばれたりするなどマイナスなイメージが付きまといます。
今回は早漏について少し詳しくお話させていただきます。

早漏とは？

そもそも早漏とは何なのでしょうか？イメージとしては射精が早い事だ。と思われていますが、具体的に時間にすると何分ぐらいなのでしょう。一般的に治療現場で使われている早漏の定義は下記のとおりです。

①性行為時に挿入時や挿入する前、1分以内に射精してしまう

②挿入時、自分の意志で射精を遅らせる事ができない

③射精が早いことで挿入時間が短く、パートナーを満足させることができていない

④ストレスやプレッシャーなどで性行為が苦痛になったりフラストレーションがたまってしまう

上記の4項目のいずれか1つでも該当していると、早漏症と判断されます。
射精時間が早い事も項目の1つではありますが、早漏症は例えば1分だったり30秒だったりの時間で射精してしまうというよりも、射精のコントロールが自分でできずに、思ったよりも早く射精してしまう方が該当するのです。

早漏の原因は？

早漏には原因によって、過敏性早漏、心因性早漏、衰弱性早漏の3つのタイプに分類されています。

過敏性早漏

過敏性早漏の原因は陰茎が敏感過ぎる事で起こる早漏です。刺激に過敏に反応してしまう事で射精が早まってしまう事が多く、10代や20代のあまり性行為の経験が少ない若年層に多い早漏タイプです。

衰弱性早漏

こちらは過敏性早漏とは反対に中年以降の男性に顕著にみられる早漏タイプです。射精をコントロールしている筋肉を射精閉鎖筋と呼ぶのですが、年を重ねる事でその筋肉が衰え、射精が早くなってしまうために高齢の方の早漏タイプと言えます。

心因性早漏

この早漏症は若い人だけでなく高齢の方も関係なく幅広い世代の人が悩んでいて、早漏症の大半はこのタイプの早漏だと言われています。原因としては、性行為などに対して過度に興奮してしまう事で射精がコントロールが出来なくなってしまう、典型的な早漏症といえますね。

射精がコントロールできない

射精には自律神経が密接にかかわっていて、交感神経と副交感神経の2つで自律神経は成り立っています。通常性行為の時にはまず副交感神経が優位になり勃起を促しています。その後性行為に満足する事で優位に立つのが交感神経であり、副交感神経から交感神経に優位性が切り替わるタイミングで射精が起こります。
しかし早漏症の場合は性行為に満足するよりも先に交感神経が活発になり、思わぬタイミングで副交感神経と交感神経が入れ替わってしまうために射精のコントロールが出来なくなってしまいます。

自律神経のバランスはストレスやプレッシャーによっても乱れることが分かっています。その為性行為に過度なストレスやプレッシャーがかかっている場合には、射精のコントロールできない場合が多くなります。射精が早い事にコンプレックスやストレスを感じている場合には、さまざまな情報を気にするあまり、さらにプレッシャーをかける事になり、早漏症から抜け出せなくなってしまいます。

早漏は改善できるのか？

過敏性早漏の場合はリドスプレーと呼ばれる局部麻酔薬で患部の感度を麻痺させ、刺激をやわらげ感度を抑え射精時間を伸ばすことが出来ます。

早漏症は射精中枢に射精を抑えるホルモンの濃度が低下する事で起こる心因性早漏の場合には、射精を抑えるホルモンの濃度を高めるダポキセチンと呼ばれる早漏治療に効果的な作用を有効成分にした早漏治療薬もあります。

男性は早漏症が出来れば誰にも知られたくない位にデリケートな問題ですが、現在専門医療機関やクリニックでは様々な治療薬を用意しています。また早漏症は悩めば悩むほどストレスやプレッシャーを受けより深刻なものとなって、性行為自体避ける方も少なくありません。一度医師に相談して症状を話すだけでも心配や悩みが解消され、改善傾向がみられる方もいますので是非クリニックで相談しましょう。

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