EDと漢方薬の併用について

コラム

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2018.07.16

漢方薬の中には EDに効果がある薬もあります。EDを治す、治したいと希望しても狭心症など持病でED治療薬の服用が禁止されている方、ED副作用が気になってなる方にとって効果的と言えます。

漢方は症状により処方が異なるため、自分の症状を伝えて自身にあった薬をもらいましょう。ED治療薬との併用も可能ですので、相乗効果が期待できます。

なお、漢方には即効性はありません。漢方薬が作用するのは体質の改善であり、その効果自体は緩やかなものです。

西洋医学でEDと名付けられておりますが、漢方では「陰萎」と呼ばれ、EDの場合は心因性ED、器質性ED、混合型の３つに分けられますが、漢方では4つに分類されます。

心身症状型の陰萎は精神的原因で発症する、心因性EDとなります。気血痰於型は身体的な要因で起こる器質性EDです。あと2つは特定の症状を伴ったEDです。脾胃湿熱型は胃腸障害を、陽虚型は四肢霊感や活動低下を伴ったEDとなります。

漢方薬は疾患ではなく、症状そのものに対して効果が期待できます。漢方医学では症状に対して処方薬を組み合わせていきます。

漢方医学では腎臓は人間の生殖能力に関係していると捉えており、腎臓の機能不全、つまり、腎虚になると性機能が低下します（ただし、漢方医学上で指す腎機能不全は西洋医学でいう腎機能不全とは違うものになります）。

牛車腎気丸には牛膝、地黄、桂皮、山薬などの生薬が配合されています。ED症状に効果的であり、疲労や肩こり、腰のだるさ、冷えにも有効です。

臨床研究において、毎食の後に牛車腎気丸を服用させたところ、セックスの満足度の改善やEDや早漏症状の改善が認められたという報告もあります。男性更年期傷害、加齢によるED症状に効果的です。

倦怠感や疲労感が抜けない方、虚弱体質な方には補中益気湯がお勧めです。精子の数自体を増やしたり、精子の運動機能を高めたりする作用もありますので、EDや男性更年期傷害の方だけでなく、男性不妊の方にも効果があると言われております。

漢方医学においては身体が健康であっても、うつ症状やストレスや精神疲労がある男性は男性不妊やEDになりやすいとされ、この状態を「気滞」と呼びます。柴胡加竜骨牡蠣湯に含まれる竜骨、牡蠣、柴胡、桂皮が不眠や不安を軽減させ、心因性ED症状の改善に効果的と言われております。

虚弱体質や神経質、うつ症状、ストレスや精神疲労、興奮しやすい男性は桂皮加竜骨牡蠣湯が有効です。心因性ED症状の方に効果的と言われております。

漢方薬は心因性EDにとって効果的であり、ED治療薬であるレビトラ（バルデナフィル）、シアリス（タダラフィル）、バイアグラ（シルデナフィル）と併用することのより、相乗効果も期待できます。

ただし、漢方薬は体質改善に効果はありますが、その効果が現れるまで時間がかかりますので、その点は注意が必要となります。即効性を求める方にはED治療薬をお勧めいたします。ユナイテッドクリニックでは現在、漢方薬の処方はございませんが、皆様のご要望が強い場合は今後の導入を検討させていただきます。

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