エリアクタ

コラム

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2018.05.27

近年では専門クリニックも増え、ED治療の敷居が低くなったことからバイアグラを使用したことのある人も多くいらっしゃいます。
このバイアグラですが、ED治療薬として長い歴史があることから現在では多くの製薬会社からジェネリックが登場しています。

今回はランバクシー・ラボラトリーズ社（Ranbaxy Laboratories Ltd.）が製造販売するバイアグラジェネリックであるエリアクタについてお話します。

エリアクタ

エリアクタ（Eriacta）とは、ランバクシー・ラボラトリーズ社（Ranbaxy Laboratories Ltd.）が製造販売するバイアグラジェネリックです。
バイアグラと同じ有効成分であるシルデナフィル製剤ということから効果も同等、かつ価格が抑えられているため現在ではバイアグラジェネリックの人気が高いです。
同社はこのエリアクタのほかにもバイアグラジェネリックであるカベルタやシアリスジェネリックであるフォーゼストといったED治療薬の製造販売も行っております。

エリアクタは先発医薬品であるファイザー製バイアグラとよく似た青いひし形のフィルムコーティング錠の剤型が採用されています。100mg錠のみの用量です。
国内のED治療におけるシルデナフィル製剤（バイアグラ・バイアグラジェネリック）の製造販売は50mg錠までとなりますが、日本以外の世界では100mg錠の流通が一般的で多くの方が使用しています。なぜ日本のみ低用量シルデナフィル製剤のみの承認に留まっているかは諸説ありますが、詳しい理由は不明です。

ランバクシー・ラボラトリーズ社とは

ランバクシー・ラボラトリーズ社とは、インド・ハリヤーナー州に本社を置く製薬会社です。
実はこのランバクシー・ラボラトリーズ社は日本との関係が深く、もともとは1937年に日本の塩野義製薬株式会社の販売代理店として創業が開始されました。1961年には製薬会社として設立され、現在では世界8ヵ国に自社工場を持ち、製品が150ヵ国以上で流通販売されるほどの大手企業となっています。
2008年には第一三共株式会社に買収され、現在ではインドに本社を置く同業企業であるサン・ファーマ社と合併しています。

エリアクタの効果・副作用・服用方法

エリアクタは先発医薬品であるバイアグラと同一の有効成分と剤型を持つジェネリック医薬品ということから効果や副作用、服用方法も同一となります。
有効成分であるシルデナフィルは、陰茎周辺部の平滑筋を弛緩させ陰茎海綿体に血液を流入させ勃起を引き起こす物質である環状グアノシン一リン酸を分解し、勃起を治める作用を持つPDE5（ホスホジエステラーゼ5）という酵素の働きを阻害します。PDE5の働きが阻害されることにより環状グアノシン一リン酸の濃度が保たれ、EDの症状が改善されると考えられています。

バイアグラやエリアクタの有効成分であるシルデナフィルは食事の影響を受けやすく、食後の服用では効果が薄まる、あるいは全く現れないといったことが多々あります。
これは胃や腸に未消化物が残り、また胃壁・腸壁が食べ物の脂で覆われていると体内への薬効の吸収が阻害されるからと考えられています。エリアクタは空腹時にコップ一杯程度の水で服用するようにしましょう。
エリアクタは体調等にも作用されますが、服用後30分から1時間程度で効果が現れその後6時間程度持続します。

エリアクタの副作用としては陰茎以外の血管が拡張され血流が良くなることで起こると考えられる頭痛やほてりがあります。これら副作用はいずれも重篤なものではなく、また頭痛が気になる場合は鎮痛薬の併用も可能です。

エリアクタ処方

他海外製バイアグラジェネリックと同様にエリアクタも現時点では日本未承認のED治療薬ということから処方している医療機関は少ないでしょう。
未承認ED治療薬は個人輸入代行業者を利用して通信販売でも購入は可能ですが、これらは流通の際に偽造品の混入が問題となっていることからお勧めはできません。
またエリアクタをはじめとしたシルデナフィル製剤は持病や服用中の別のお薬により服用禁忌の方もいらっしゃいます。
これらのことからもエリアクタは正規流通路を持ち輸入処方している医療機関で医師と相談して処方してもらうといいでしょう。