フィナロとは、AGA(薄毛)治療薬プロペシアのジェネリックで、インタスという製薬メーカーで製造・販売されています。プロペシアと同じフィナステリドという成分を主成分としており、服用方法、効果、副作用に違いはありません。日本のプロペシアジェネリックでいうと、東和製薬の『フィナステリド錠1mg「トーワ」』、沢井製薬の『フィナステリド錠1mg「サワイ」』、ファイザー製薬『フィナステリド1mg「ファイザー」』などがあります。
フィナロは日本で市販がありませんので、海外から個人輸入、通販などで購入する以外に方法がありません。そのため、添付文書やインタビューフォームなどもありません。日本ではフィナロを個人輸入したり、通販サイトで購入したりしている方がいるようで、効果をブログなどのウェブメディアで体験記・体験談といった形式で目にすることができます。それらのサイトでは大旨効果の高さを紹介しており、購入したサイトを紹介する形でリンクなどへ誘導するというフォーマットが多く見受けられます。
ED治療薬の「個人輸入代行」のサービスを利用した結果、4割近くが偽物であったとする調査結果が、ファイザー社、バイエル社、イーライリリー社、日本新薬の合同調査によって明らかにされました。フィナロなどのAGA治療薬でも、これらの個人輸入代行業を利用する方が多いようですが、偽薬を服用してしまうことで深刻な副作用が出てしまう可能性もありますので、決してお勧めできません。必ず専門の医療機関、クリニックで処方を受けましょう。
フィナロとは
フィナロ(finalo)はインタス(Intas Pharmaceutical)社において、製造・販売されているAGA(薄毛)治療薬「プロペシア(成分名:フィナステリド)」のジェネリック医薬品です。インタス社は本社をインドに置くメーカーで、AGA治療薬ではザガーロジェネリックであるデュタステリド製剤「ベルトライド」、ミノキシジル内服薬「ロニタブ」などを取り扱っていることでもよく知られています。
抗がん剤の治療薬のメーカーとして知られるグローバル製薬企業の「アストラゼネカ」という会社が、2010年にインタス社へライセンスを供与することで契約を締結したことが話題になりました。新興国向けのジェネリック医薬品をメインに扱うインタス社と、特許が切れジェネリックが販売されてしまう前に利益を確保しておきたい大手メーカーの、思惑が一致した形の契約と言えます。
フィナロの錠剤の規格は1mgのみです。市販の風邪薬などと同じように白い錠剤で、水と一緒に服用します。
フィナロの効果
フィナロはフィナステリドを主成分としており、プロペシアなどのフィナステリド製剤と同等の効果が期待できます。AGA(薄毛)治療薬として、薄毛の予防・改善効果が期待できまます。
AGAの原因
そもそものAGAの原因から、フィナロの効果について見ていきましょう。AGAを引き起こすのは、DHT(dihydrotestosterone = ジヒドロテストステロン)という悪玉男性ホルモンによって引き起こされていることがわかっています。毛根には細胞分裂を起こして、髪の毛を太く長く育てる「毛母細胞」という細胞があり、その毛母細胞を覆う形で「毛乳頭」という組織が存在します。発毛の指令はこの毛乳頭から出ることがわかっていますが、DHTがこの毛乳頭に作用することで毛母細胞の細胞分裂が抑制されてしまい、結果的に薄毛になってしまいます。
DHTによって髪の毛の成長速度が遅くなってしまうだけでなく、同じ毛根から髪の毛が生えてやがて抜けるまでの、「ヘアサイクル」が短くなってしまうこともわかっています。通常であれば、髪の毛が長く太く育つ「成長期」という期間3〜5年程度経た後に、抜け落ちるのを待つだけの「休止期」という期間に入るのですが、DHTが作用することでこの成長期が数ヶ月〜1年程度まで短くなってしまうのです。そのため、細く短い髪の毛が、短いスパンで抜け落ちてしまいます。同じ毛根からずっと、毛が生え続けるわけではありませんので、活動をやめてしまう毛根が増えればそれだけ地肌の部分が増えてしまうのです。
フィナロの効果
フィナロやプロペシアといったフィナステリド製剤は、別名「5α還元酵素阻害薬」とも呼ばれています。この5α還元酵素は「テストステロン」という、男性であれば皆体の中に持っている男性ホルモンを、DHTに変換してしまう働きをもっており、フィナロにはこの働きを阻害することでAGAの症状を改善する効果が期待できるのです。
薄毛を引き起こすDHTを生み出してしまう5α還元酵素には、Ⅰ型とⅡ型が主に働いており、フィナステリドはこの中でもⅡ型の5α還元酵素の働きを阻害する効果があります。Ⅱ型の5α還元酵素は、特に毛乳頭の付近に存在することがわかっており、フィナロを服用することで主に毛乳頭へのDHTの働きを阻害することができるため、AGA治療として十分な効果が期待できます。
プロペシア(成分名:フィナステリド)の臨床試験結果からAGAの改善効果を見ていきましょう。プロペシアの効果について、(以下プロペシア添付文書より抜粋)
“投与前と比べ48週で改善と判定されたのは、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)、プラセボ群で5.9%(8/135例)であった。”
としています。「48週」は約1年間と考えていただければ良いかと思います。つまり1年間でおよそ10人に6人に「改善」が認めれたということになります。フィナステリド製剤の服用方法は基本的に1日1錠ですので、1年間毎日服用続ける必要がありますが、この結果を「1年間飲んでも60%の人にしか効果がないのか」と捉えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、前述してきたようにフィナロの効果は、あくまでも「脱毛を促すDHTを阻害する効果」ですので「改善」が見られるのは当然よいことですが、実際に期待できるのは「現状維持」程度と言えます。フィナロでAGAの進行を食い止め、その他のAGA治療薬を併用することでしっかり発毛を促すことが可能ですし、そちらの方がより早くヘアサイクルの改善、薄毛の改善が期待できるのです。多角的な治療を行うことがAGAの改善には重要です。
フィナロの副作用
フィナロもプロペシア(成分名:フィナステリド)と同じ副作用が同じ頻度で出ると考えていただいて問題ありません。こちらもプロペシアの添付文書から試験の結果を見ていきましょう。(以下プロペシア添付文書より抜粋)
臨床試験 ”276例中11例(4.0%)に14件の副作用(臨床検査異常値変動含む)が認められた。主な症状はリビドー減退3例(1.1%)、勃起不全2例(0.7%)等であった。”
使用成績調査 ”943例中5例(0.5%)に5件の副作用が認められた。主な症状はリビドー減退2例(0.2%)、肝機能障害2例(0.2%)等であった。”
「リビドー減退」とは「性欲減退」と捉えていただいて問題ありません。主に性欲、性機能に関する副作用が出ていることがわかりますが、いずれも頻度としては「高い」とは言えず安全な部類の薬剤であることがわかります。「肝機能障害」は重大な副作用ですので、少しでも体に異常を感じた場合は服用を中断し、医師にご相談ください。
AGA治療はユナイテッドクリニックにお任せください。
AGA治療はユナイテッドクリニックにお任せください。プロペシア、フィナステリド、ザガーロ、アボルブ、ロゲイン、ミノキシジルタブレット、アロビックス、ケトコナゾールシャンプー、AGA ドクターズカクテルはユナイテッドクリニック各院同価格で地域最安値で処方を行っております。関東、中部、近畿、九州、各地方にユナイテットクリニックはありますので、お近くの方はもちろん、旅先や出張などでお越しの際もご利用頂けます。また、髪の毛の成長を助ける亜鉛やビタミンB、リジンも取り扱いがございます。
診察料は頂いておりません。プライバシーも配慮を欠かしません。
ユナイテッドクリニックでは初診料・再診料は頂いておりません。お薬代のみの請求なので、格安かつ最安値で処方を目指しております。また、全てのは院は駅近の好立地なので、人目につかずにご来院頂けます。医師・受付スタッフ全て男性で構成されていますので安心してご利用頂けます。
ユナイテッドクリニック各院のご紹介
新宿南口院 クリニック紹介 アクセス
上野駅前院 クリニック紹介 アクセス
新橋駅前院 クリニック紹介 アクセス
大宮院 クリニック紹介 アクセス
名古屋駅前院 クリニック紹介 アクセス
京都四条烏丸院 クリニック紹介 アクセス
福岡博多院 クリニック紹介 アクセス
東京駅前院 クリニック紹介 アクセス
記事監修
- 2008年
- 久留米大学医学部医学科卒業
- 2008年~
- 福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
- 2011年
- 山口県済生会下関総合病院形成外科
- 2012年
- 新小文字病院形成外科
- 2013年
- 福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
- 2014年~
- 正樹会佐田整形外科病院形成外科
- 2016年
- 九州中央病院形成外科
- 2017年4月
- ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任