ビタミンC、食事だけで摂取すると必要量はどれくらい？

コラム

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2018.03.18

ビタミンCは水溶性のビタミンであり、野菜や果物などに多く含まれます。病気などの様々なストレスへの抵抗力を高めます。細胞を結ぶコラーゲンというたんぱく質を生成するのに不可欠な成分で、これにより皮膚や粘膜などの健康維持に役立ちます。赤血球の生成を助ける働きがあり、血流改善にもとても効果的です。ED薬も血管に作用し、勃起も血液に密接な関係がある為、健康志向の方や美容目的以外にEDでお悩みの方にも是非積極的に摂って頂きたい栄養素です。

ビタミンCの1日の必要量とは？

1日の望ましい摂取量は100㎎以上になっていますが、これは壊血病を防ぐ為に算出された数値であり、健康を維持する為にはおよそ800㎎以上、美容目的であれば1000㎎以上は摂取したいところです。ビタミンCは体内にある程度貯蔵されます。その貯蔵量が一定量を満たしていなければ生命維持に必要な分のみに作用しますが、体内貯蔵量が増し組織に十分なビタミンCが貯蔵されるとビタミンCの様々な作用が有効的に作用する様になります。ビタミンCと聞くとパッとイメージするのがレモンなどになるかと思いますが、このビタミンCを毎日食事だけで摂ろうと思うとどれくらいになるでしょうか。馴染みのあるものをいくつか挙げてみましょう。

ビタミンC含有率（成分量100ℊに対しての数値）

・アセロラ→1700㎎

・乾燥パセリ→820㎎

・焼き海苔→210㎎

・赤ピーマン→170㎎

・芽キャベツ→160㎎

・ゴールドキウイ→140㎎

・パセリ→120㎎

・レモン→100㎎

・グリーンキウイ→69㎎

・いちご→62㎎

・キャベツ→41㎎

・ほうれん草→35㎎

・ミニトマト→32㎎

などです。水に溶けやすく、熱で壊れやすい、吸収しきれなかった分は尿として排出されるという特徴があります。一度に多量の摂取（1000㎎以上。ただし個人差が出ます）でごくまれに下痢などの症状があると報告がありますが、身体から消費されていく栄養素ですので、1日の中で複数回摂取したいものです。

ビタミンCを上手に摂取する方法とは？

サラダなどにしても100㎎のビタミンCを超える量を毎回食べるのはなかなか大変そうです（因みにコンビニエンスストアで売っている小サイズのサラダがおおよそ内容量100ℊ前後です。海藻のサラダや肉類なども入っているサラダはそれ以上）。そんな方は例えば今流行りのスムージーで摂ったり、果物を一品、普段の食事に足すだけでも手軽で効果的だと思います。1番含有量の高いアセロラの果実は入手しにくいですが、アセロラジュースであれば今はどこでも売っている様になりました。野菜類を気にかけ、旬の果物も摂る様に心がければそこまで普段の生活でも不足し過ぎるという事はないかと思います。それでも一人暮らしや不規則な生活でなかなか食事まで気が回らない様な方は食事での摂取に加えて補助薬で補完しては如何でしょうか。

ビタミンCは体内で生成する事が出来ず、食べ物や補助薬から摂取するしかありません。動脈硬化が心配な方や、EDなど健康に不安のある方はビタミンCも一緒に摂ってみてはどうでしょう。

壊血病とは

壊血病はビタミンCの欠乏によって生じる疾病の1つです。成人と小児とで生じる症状に違いがあります。タンパク質を構成するアミノ酸を合成が出来なくなる為、血管などへの損傷に繋がります。ビタミンCの欠乏によるものなのでビタミンCを投与（摂取）することで治療が出来ます。主な症状は成人では歯肉からの出血、それに伴う歯の脱落、傷の治癒の遅延、感染症への抵抗力の低下、小児の場合は歯の発達障害、出血や壊死、骨折や骨の変形などがみられます。

現代の日本であれば、上記の野菜や果物であれば容易に摂取することが出来ます。コンビニなどで売られているお茶にもビタミンCが含まれているので壊血病を発症することは僅かと思います。しかし、壊血病は15世紀半ばから始まった大航海時代の船乗りに大流行した恐ろしい病でもあります。当時は航路開拓や貿易のために3ヶ月ほど船に乗り、その間塩漬けなどの保存食のみで生活をしていたために壊血病を発症する事が多かったようです。タバコによってビタミンCが破壊されるほかに、食生活の偏りなどでも壊血病にかかってしまう恐れもありますので日々の生活には十分気を付けてください。