施術より実績のある内服薬の治療

コラム

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2017.11.28

AGAとは男性型脱毛症のことで、生え際や頭頂部の毛が薄くなっていく進行性の疾患です。AGA治療には大きく分けて二つの治療方法があります。

施術によるAGA治療

一つは施術を伴う方法です。髪の成長を促す栄養分（成長因子）を頭皮に直接注入し、発毛・育毛を促すというものや、髪の毛が残っている部分から毛根ごと皮膚を採取し、毛根の残っていない部分に移植する自毛植毛という方法があります。自毛植毛は毛根ごと皮膚を採取し、細胞を移植する方法ですが、施術後に頭皮の皮膚トラブルが起こる可能性があります。自毛植毛ではなく人口毛を植毛する方法もありますが、皮膚トラブルが起こるリスクが高まります。また、施術により自毛植毛を行った場合、手術によるショックロスにより抜け毛が起こることがあります。

内服薬によるAGA治療

AGAは男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという物質が結びつき、DHT（ジヒドロテストステロン）という物質の影響により引き起こされます。AGAの治療において代表的な治療薬はプロペシア（成分名：フィナステリド）、ザガーロ（成分名：デュタステリド）、薬局などでも販売されているリアップ（成分名：ミノキシジル）などがあります。

プロペシア（フィナステリド）の効果

内服薬の治療ではAGAの根本的な原因となるDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑えることが基本となります。プロペシアの有効成分フィナステリドは5αリダクターゼの活性を抑えることでDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制し、薄毛の進行を遅らせる働きがあります。

ザガーロ（デュタステリド）の効果

ザガーロの有効成分、デュタステリドはフィナステリドと同様にDHTの生成を抑える働きがあります。フィナステリドと異なる点は、フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼの活性を抑制するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型双方に作用します。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルはもともと血管拡張剤として開発されたもので、AGA治療においては血管の拡張作用により血の巡りが良くなり、髪に栄養が届きやすくなります。また毛母細胞を刺激し、発毛を促す効果があります。日本皮膚学会のガイドラインでは、男性型脱毛症に対し「強く推奨される成分」としてミノキシジルが挙げられています。

施術による治療は、簡単に髪の毛を増やすという点では効率的に思えますが、植毛による皮膚トラブルや術後のショックロスにより抜け毛が増加し、結局は内服薬による治療も並行して行わなければない場合もあります。内服によるAGA治療は時間を要するものですが、専門のクリニックで医師の診断のもと治療を継続していけば多くの方に発毛効果を実感して頂くことが可能な治療法です。

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