エバーラスト(EVERLAST)とは早漏(そうろう)を改善させる治療薬で、ヨーロッパで販売されているプリリジーのジェネリック医薬品です。早漏症の定義に明確なものはありませんが、性行為の際に挿入から2分未満で射精してしまう、膣内に挿入前、挿入途中、挿入後のいずれかで自分の意志とは反して最小の刺激で射精してしまう、射精のコントロールがうまくいかないことで精神的に悩んでいる状態を早漏症と呼んでいます。
また元々早漏症ではなかった方でもED症状が出始めたころから早漏になるケースも多く、EDの方の3分の1に早漏症状がでるといわれています。これは勃起の硬さ不足により刺激に弱くなったため射精時間がコントロールできないことに起因しています。エバーラストは内服用の錠剤で、服用することにより射精時間を延長させる効果があります。
*ユナイテッドクリニックではエバーラストの取り扱いはしておりませんが、同じ効果のダポキセチン製剤(プリリジー)を処方しております。
早漏の種類とエバーラスト
早漏には種類があり過敏性早漏、衰弱性早漏、脳内化学物質バランス異常、自慰行為のしすぎによる早漏、包茎による早漏などがあります。
過敏性早漏
ペニス、亀頭が敏感すぎるために早漏になってしまいます。主に若年層に多くみられ、性行為自体の経験が少ない場合が多いようです。日常生活で刺激が伝わりにくい仮性包茎の方に多い症状です。
衰弱性早漏
加齢による筋肉量の低下により起こる早漏のことで射精をコントロールする射精管閉鎖筋のゆるみが原因です。30代後半から筋肉の衰えがでてきて射精した感覚がないのに精液が出たり、漏れたりします。筋力の低下と共に亀頭自体のハリも失われることも原因と考えられています。
脳内化学物質バランス異常
脳内のセロトニン濃度が低いため射精をコントロールできず射精してしまいます。遺伝の影響も考えられています。
自慰行為のやりすぎ
自慰行為のやりすぎで早漏になることがあります。特に10代の若いころに親と一緒に暮らしている環境で自慰行為を背徳感をもって行うことで早く射精する習慣が身についてしまうことが考えられています。
包茎
常に皮が亀頭にかぶっている状態のため刺激に弱く、射精してしまいます。
エバーラストは早漏症状を改善させる薬剤です。
エバーラストとは
エバーラストはインドのサバメディカル(SAVA HEALTHCARE)が製造・販売しているプリリジーのジェネリック薬品です。主成分はダポキセチンでSSRIと呼ばれるタイプの薬の一種です。用量は30mg、60mgがあり1日90mgまで服用できます。先発医薬品のプリリジーと作用機序、効果や副作用は同様です。
先発薬であるプリリジーは世界初の早漏治療薬で日本ではまだ未承認であるものの、世界60ヵ国以上で認可され安全性も確立されている薬剤です。2005年にアメリカ泌尿器科学会が行った調査によると2,614人を対象にした臨床試験にて挿入から射精までの時間を3~4倍に延長させる効果があることが判明しています。
早漏症は以前まで包茎などにより刺激への耐性がなかったり感度が高いことなどが原因と考えられていたため、リドカインなどの局所麻酔を塗って感度を下げる治療や包茎の手術、カウンセリングといった治療がおこなわれていました。
また、プリリジー発売以前には同じSSRIである抗うつ薬のパロキセチンによる内服治療も行われていましたが、パロキセチンの射精延長効果は薬剤の本来の効果ではなく副作用であることと、その効果はかなり限定的(4~6人に1人程度の割合で平均34~90秒ほどの射精時間延長)であったため、現在早漏に対してはほとんど処方されなくなってきています。
エバーラストの作用機序
早漏の原因はノルアドレナリンの分泌、セロトニンの不足が原因です。簡単に言うとノルアドレナリンは興奮したときに出る物質で交感神経を刺激し、セロトニンは眠るときにでる物質で副交感神経を刺激します。
性行為の際に興奮状態が過剰となり、セロトニンが不足してしまい自分では射精をコントロールできないことが早漏の原因で、緊張すればするほど早漏状態は悪化するといわれています。
エバーラストはこの過緊張状態を抑えることで射精延長効果がある薬剤といわれています。
エバーラストの効能・効果
パロキセチン等、他のSSRIの薬剤にも早漏改善効果はありますが、上述の通りその効果は限定的です。エバーラストなどのダポキセチン製剤はSSRIのなかでも特異的に射精を延長する効果が強いため、挿入から1分未満で射精してしまう方がエバーラストを服用した場合は3~4分ほどの延長、2分未満の方で6~8分ほどの延長効果があり、人によっては更に延長する場合もあるようです。
また、ED治療薬との併用が可能でバイアグラやレビトラ、シアリスなどと一緒にエバーラストを服用しても問題ありません。バイアグラやレビトラを服用し勃起の硬さが出ると刺激に強くなり早漏に対しても有利に働くので、エバーラストとの併用でより強力な早漏対策が可能です。ED症状が原因の早漏の場合は特に効果が得やすい組み合わせだといえます。
エバーラストの飲み方・服用方法
エバーラストは60mgを服用する場合、性行為の1~3時間前に服用し、2~5時間ほど効果が持続します。エバーラストは複数回の服用で効果が安定することが知られており、効果時間も徐々に延長していきます。
エバーラストの副作用
エバーラストの副作用の頻度はかなり少ないといわれています。めまい、頭痛、吐き気、下痢、不眠、疲労感などを生じる可能性がありますが、その確率は1~10%未満で安全な薬剤の部類です。
また、副作用は効果時間が消失するのと同じで消えることがほとんどです。もし副作用が治まらない場合はいったん中止し医師に相談しましょう。
稀に起立性低血圧症をおこす可能性があり、長時間座った状態からた立ち上がったときにふらついたり、くらくらするような症状がでた場合も同様に使用を中止し医師に相談しましょう。
こういった副作用を減らすためにできるだけ多めの水で薬剤を服用するといいでしょう。
エバーラストの禁忌・併用禁忌薬
エバーラストが服用できない方、禁忌薬を下記に記します。
- 心不全の方(NYHAⅡ~Ⅳ)
- 狭心症、心筋梗塞が重度の方
- 重度の肝障害、腎障害をお持ちの方
- 抗うつ薬MAO阻害薬を内服中の方または、7日以内に服用した方
- SSRI、SNRI、3環系抗うつ薬、その他セロトニン作動性の薬剤を服用している方
- 起立性低血圧、失神などの既往がある方
- てんかんをお持ちの方
などが挙げられます。
エバーラストの個人輸入・通販について
エバーラストは2chや体験談等の口コミの評判も高い薬剤ですので個人輸入や通販で購入しようとする方が後を絶ちません。ネット通販や個人輸入で購入した薬剤の半数以上は偽物・偽造品だという報告があります。重大な健康被害を引き起こす可能性がありますので絶対に手を出さないようにしましょう。
ユナイテッドクリニックではしっかりとした流通経路を持つ正規のクリニックでのダポキセチン製剤購入をお勧めいたします。