フロジン外用液はAGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症などに対して処方がされている医薬品です。このフロジン外用液はニプロファーマ株式会社を製造販売元、第一三共株式会社を販売元としています。フロジン外用液は販売開始は1969年と古く、販売当初はフロジン液と呼ばれていましたが、医療事故防止の観点から2008年から現在のフロジン外用液と改称しました。フロジン外用液は主成分はカルプロニウム塩化物5%含有です。有効成分量は5%が最大で、OTC医薬品として第一三共株式会社から2%含有のカロヤンシリーズとして販売がされています。
フロジン外用液とは
フロジン外用液は日本のニプロファーマ株式会社が製造・販売する保険適応の医薬品です。適応症は以下の通りです。
- 円形脱毛症
- 悪性脱毛症
- 粃糠性脱毛症
- 壮年性脱毛症
- 症候性脱毛症
- 乾性脂漏
- 尋常性白斑
フロジン外用液詳細
商品名称:フロジン外用液
有効成分:カルプロニウム塩化物
成分濃度:5%
主に皮膚疾患の適応で処方される医薬品です。主に円形脱毛症の患者に処方がされる医薬品で、販売開始は1969年とかなり前から使われてきた薬剤です。円形脱毛症を始めとした様々な脱毛症に対して処方がされていますが、効果が現れるまで数ヶ月間という期間が必要です。即効性は薄くじっくりと効果が現れるまで待つ必要があります。
フロジン外用液の使用方法
フロジン外用液は緑色の薬液で1本30mlの容器入りです。薬剤特有の匂いがします。フロジン外用液は1日に2回~3回に分けて患部(頭部)に塗布するか全体に振りかける医薬品です。使用後に頭皮を軽くマッサージすることで浸透をを促すことでより効果的に使用することが出来ます。塗布した際にべたつく感じがするので使用感に違和感を感じる事もあり、ヒリヒリすることもありますが過敏性のものではなく薬効の一部です。液体ではありますが、経口薬ではなく外用薬なので、スポイトで適量を取るかコットンなどに含ませて使用して下さい。
フロジン外用液の副作用
フロジン外用液は比較的副作用の少ない医薬品です。副作用として分かっているものは局所的な発汗、熱感、痒み、刺激痛などがあります。これらの症状が続くのであれば使用を中断し担当医師に相談して下さい。塗布後、眼に誤って入ってしまったら擦らずに速やかに水で洗い流してください。
フロジン外用液の有効性
フロジン外用液の有効性については日本皮膚科学会制定の男性型脱毛症診療ガイドラインによれば推奨度:C1“カルプロニウム塩化物の外用を行ってもよい”となっています。同じガイドラインに記載されているミノキシジル外用は推奨度:Aに指定されていることからも、フロジン外用液の有効性は高くないと言えます。ガイドラインではカルプロニウム塩化物に対し“生薬との合剤を含むわが国では膨大な診療実績を考慮し行ってもよいことにする”とあり、科学的根拠に乏しいと言わざるを得ません。
フロジン外用液の購入
フロジン外用液は既に日本での特許期間は終了をしており、アロビックス外用液という名前で同じ効果のジェネリック医薬品(後発薬)が販売されています。医薬品の為、皮膚科やAGAの専門クリニックで医師の処方が必要ですが、アロビックス外用液の方が安価に購入が可能です。フロジン外用液、アロビックス外用液は個人輸入を利用して購入することも出来ますが、こちらの方法では異物混入や品質保証に問題がある事があり、そういったリスクを考える必要があります。AGAの専門外来のあるクリニックでアロビックス外用液を販売しているところがあるので、しっかりとした流通経路を確保しているクリニックでの購入をお願いします。